フリュー、新型コロナウイルスでプリントシール事業に大打撃 営業利益1.4億円 2021年3月期第1四半期決算

フリュー

新型コロナウイルス感染症拡大による営業自粛でプリントシール機の売上が減少。アニメ事業の「へやキャン△」のビデオグラム販売が好調。

フリュー株式会社(以下、フリュー)は、2021年3月期第1四半期決算短信(非連結)を8月13日(木)に発表した。当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高43億9000万円、営業利益1億4500万円、経常利益1億4000万円、四半期純利益は9400万円だった。

フリュー 決算

フリューは、2020年3月期第1四半期は連結業績を開示していたが、2020年3月期第3四半期から非連結での業績を開示していることから、2020年3月期第1四半期の経営成績(累計)及び対前年同期増減率を記載していない。

フリュー 決算概要

経営成績に関する説明

プリントシール事業
新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言が発令され、アミューズメント施設の臨時休業が発生し、市場環境が急速に悪化した。

通常毎年6月にプリントシール機の新機種を発売しているが、当期の新機種「CAOLABO(かおラボ)」の販売計画は市場環境を考慮して、2020年7月以降に移行したことで、プリントシール機の販売台数が前年同期比で減少した。

プレイ回数の動向については、2020年4月及び5月の前年同月比が、それぞれ11.0%(89.0%減)、13.8%(86.2%減)と非常に厳しい状況が続いたが、6月は73.3%(26.7%減)に回復した。

上記の結果、売上高は5億2500万円、営業損失は6億800万円となった。

フリュー プリントシール

コンテンツ・メディア事業
プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の有料会員数が、プレイ回数の動向を受けて2020年5月末まで前月比で減少していたが、その後増加に転じ、2020年6月末では150万人(前年同期は162万人)となった。

カラーコンタクトレンズの販売は、2020年6月に自社オリジナルブランド商品の「BELLSiQUE(ベルシーク)」を発売した。一方で、日本国内における緊急事態宣言に伴う施設の休業や外出の自粛などの影響で、売上高が前年同期比で減少した。

その他にも、運用型広告事業を中心に、若年女性層の顧客基盤を活かした新規事業開発に取り組んだ。

上記の結果、売上高は19億9700万円、営業利益は8億7000万円となった。

フリュー コンテンツメディア

キャラクタ・マーチャンダイジング事業
アミューズメント施設の臨時休業により市場環境が悪化したが、人気マンガ作品など、多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行なったことで、クレーンゲーム景品及び高価格帯ホビー商品の販売は堅調に推移した。

上記の結果、売上高は14億3500万円、営業利益は2億2900万円となった。

フリュー キャラクタMD

ゲーム事業
家庭用ゲームソフト事業については、新作タイトルの開発及び旧作品の販売に取り組んだ。

ゲームアプリ事業では、既存の恋愛シミュレーションゲームの売上が堅調に推移した。

アニメ事業は、テレビアニメ「ゆるキャン△」シリーズのショートアニメ「へやキャン△」のビデオグラムを2020年5月に発売した。また、「ゆるキャン△」第2シーズンや映画の放映に向けた企画やプロモーションに取り組んだとのこと。

上記の結果、売上高は4億3200万円、営業利益は1700万円となった。

フリュー ゲーム

関連サイト

フリュー株式会社公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2021年3月期第1四半期決算説明資料

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