グループ全体では過去最高の業績を記録。韓国子会社では新型コロナウイルス感染症の影響でゲームの配信計画が遅延。
株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下、C&R社)は、2021年2月期第3四半期決算短信(連結)を1月8日(金)に発表した。当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高275億5700万円(前年同期比12.3%増)、営業利益19億900万円(同15.3%増)、経常利益19億3800万円(同16.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億6300万円(同22.9%増)となり、過去最高の業績になった。
経営成績に関する説明
2021年2月期第3四半期のクリエイティブ分野(日本)におけるゲーム分野は、制作スタジオでの制作受託や、IP(知的財産)を活用した自社開発を推進した。
また、業界未経験者のための育成機関「クリエイティブ・アカデミー」を立ち上げ、人手不足と言われるゲーム業界のニーズに着実に対応したほか、関連会社の株式会社クレイテックワークスで展開したスマートフォン向けゲーム『パレットパレード』への投資が減少したことによって、収益が大きく改善した。
VR(Virtual Reality:仮想現実)に関しては、連結子会社の株式会社VR Japanと連携して「VR遠隔同時講義システム」や「低遅延ライブ配信システム」の開発に取り組み、企業の教育研修やアミューズメント施設、ホテル、観光施設、イベント・展示会など、ビジネス領域にて、ハードからコンテンツまで一貫したソリューションの提供を進め、実績を重ねた。
クリエイティブ分野(韓国)では、連結子会社のCREEK & RIVER KOREA Co.,Ltd.(以下、C&R KOREA)とCREEK & RIVER ENTERTAINMENT Co.,Ltd.(以下、C& RE)が、クリエイティブ分野(日本)と同様のビジネスモデルを韓国で展開している。C&R KOREAでは、韓国の人気ゲームを全世界で配信するライツマネジメント事業を行なっているが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、配信計画に遅れが生じた。
TV・映像領域におけるエージェンシー事業を展開するC&REについては、資本構成の見直しにより連結子会社へと位置付けを変更した。今後は、C&R社との連携を高め、マンガなどの電子配信事業を行ない、収益の多様化をはかっていく。