2021年GWの同人誌即売会「コミックマーケット99」が開催延期 2021年冬の開催を目指す

コミケ

新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言などの要因から、2021年ゴールデンウィーク中の開催を断念。

コミックマーケット準備会は、2021年5月2日~4日のゴールデンウィーク(GW)中に開催を予定していた同人即売会「コミックマーケット(以下、コミケ)99」について、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を受けて、開催延期にすることを公式サイトで発表した。

コミケ99

コミケは、マンガやアニメ、ゲームをはじめとするあらゆるジャンルの自費出版物の展示即売会。同人作家の作品販売のほか、100をこえる企業ブースの出展や、大勢のコスプレイヤーの参加で賑わう世界最大級の同人関連イベントとなっている。

コミケは、2020年もコミケ98をゴールデンウィークに開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で、政府と東京都から大規模イベントなどに関する自粛要請の強化を受けて中止となり、コミケ99についても2020年冬の開催予定が2021年5月2日~4日に延期となるなど(関連記事)、昨今の開催は続けて中止や延期となっていた。

その状況下でも、コミックマーケット準備会では「これまでの様に1日に20万人を集めるような形での開催はコミケ99ではできず、様々な制約条件の下、1日数万人程度の来場者の規模とならざるを得ない」ことを前提に考え、開催に向けて様々な検討や調整、準備を行なってきたが、2021年1月7日に2回目の緊急事態宣言が発出され、2月7日にはその期間の1か月延長が決定。

さらに、2月26日に内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室より「基本的対処方針に基づく催物の開催制限、施設の使用制限等に係る留意事項等について」が発表され、緊急事態宣言解除後の経過措置期間(~4月11日まで)として、イベント開催における収容人数の上限が「『5000人または収容定員の50%のいずれか大きい方』または『10000人』のいずれか小さい方を上限」と定められるなど、緊急事態宣言解除後のイベント開催にはこれまでよりも厳しい制限が課せられる見通しになった。

これらのことから、3月21日に緊急事態宣言が解除された場合、1万人を収容人数の上限とする経過措置期間が2021年のゴールデンウィーク期間まで延長する可能性があること、また、経過措置期間がこれまでと同様に1か月間の4月25日ごろまでだった場合でも、イベントの開催制限がその後も別の形で継続される可能性があること、それらに加えて、サークルの当落公開後に延期などを発表するのは、サークルの同人誌の製作作業の負担などになることなどを考慮し、現時点で開催延期を判断せざるをえない、という苦渋の決断に至ったとのこと。

延期後の開催日程については、2021年冬を目指しているが、イベント会場である東京ビッグサイトの利用がどのような形になるのか、新型コロナウイルス感染症に関する今後の状況などを考慮する必要があることから、状況が明らかになってから改めて発表となるようだ。

関連サイト

コミックマーケット公式サイト

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