監修・原案：「ゲーム部！」実行委員会
まんが：森宮鈴
「ゲーム部！」実行委員会公式Twitter： @gamebu_info
■コラム「ゲーム業界に行こう！」：作品（ポートフォリオ）プランナー編
・ポートフォリオ形式について
多くの専門学校では、プランナー志望の学生も「ポートフォリオ」という形式にまとめるよう指導していますよね。
ポートフォリオ形式の構成例としては……。
・自己紹介・自己PRページ
・企画書、仕様書等
といった感じでしょうか。これらをポケットタイプのクリアファイルに収納する方が大半だと思います。
でも、かならずポートフォリオ形式にする必要があるかと言うと、そうでもありません。
純粋に「企画書」の内容で判断するケースが多いと思います。
・企画書の基本的な内容
ゲームの企画書では、最低限、以下の要素が必要になります。
・ゲームタイトル
・ターゲットユーザー
・プラットフォーム
・コンセプト
・ゲーム概要
・セールスポイント
・ゲームシステム
・その他、ゲームに応じてストーリー・世界観や、キャラ紹介等
この中でプランナー志望であればしっかり書いてほしいのが「ゲームシステム」です。
ゲームシステムとは、簡単に言ってしまえば、これがどういう遊びであるかの説明です。このゲームの基本ルール、達成目標・条件。ここがきちんと「遊びとして成り立っているか」が重要です。
世にあるゲーム的なものを考えて頂くとわかるのですが、かならずルールがあって、そのルールの中で達成した事に対してはご褒美を与えたり、逆に失敗した時は、どんなペナルティーを与えるのかなどで、遊びとして成立させていると思います。
ゲームによって、そのルールが単純であるか、複雑であるかの違いはあっても、これらの最低限のルールがないと、遊びとして成り立ちません。
・企画書は売り込みツールである
企画書はそもそも、クライアントや経営者から開発費を引き出すために作るものです。
そのゲームの内容を説明すると共に「このゲーム開発したら売れそう」と思わせることが大切になってきます。
そこで市場やターゲットユーザーの指向などのリサーチを行い、このゲームが「売れる」であろう裏付けをすることも必要です。
その他に「企画書の枚数は何枚が適切か」という質問も多くいただきますが、企画書に枚数の決まりはありません。学生さんの中には「○枚以内に収めたほうがよい」という話を聞き、大事な情報を削ってしまう……といったケースも見受けられます。これだと本末転倒ですよね。
企画書は「読んだ相手がこのゲームの魅力を理解するのに十分な情報量」が必要だと思います。特に作品選考では直接説明ができない分、丁寧に説明を書いておく必要があるので、ページ数が多めになりがちだと思います。ページが多くなってしまった場合は、目次を用意したり、企画書と資料を分けてみたり、相手が読みやすい工夫をしてください。
企業によっては「企画書は○枚以内」という指定がある場合もあります。もちろん、その場合は指定に従ってくださいね。
By かもちゃん先生 @gamebu_info
※このコーナーではゲーム制作におけるお悩みを募集しています。
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【今回の登場人物】
◆かねこ：「ゲーム部！」リードプランナー。本作主人公。性格は明るく活発で、負けん気が強い。楽しそうな事にノリでとびつくが飽きっぽい。ゲーム作りの魅力に目覚めてきた感じ。が、やはりノリが軽い…。飼ったことのあるペットは「ハムスター」。
◆ぐっちゃん：「ゲーム部！」リードプログラマー。数学の成績が学年トップの美少女。彼女に憧れる男子学生は多いが、容赦なく手厳しいセリフを浴びせるため、なかなか話しかける男子はいない。クールなようで、実は友情に熱い一面も。飼ったことのあるペットは「猫」。
◆雄大：「ゲーム部！」プログラマー。幼なじみである「ぐっちゃん」にくっついて、情報学科に入学したものの、プログラムの成績はあんまりよろしくない。おおらかな性格のためか、プログラムも大ざっぱ。よくしゃべり、場を盛り上げるのが得意。飼ったことのあるペットは「うさぎ」。
◆アッキー：「ゲーム部！」デザイナー。ホストとよく間違われるが、こう見えて美術部員。「みんなのアイドル☆アッキー」を自称していて、イタい奴だと思われている。打たれ弱い。1-8話で絵の腕前をけなされて以来、ゲーム部に顔を出してなかった。復活は果たしたが、それがいつまで持続するかが気になるところ…。最近は外部交渉役を買って出る事も多くそっちでの活躍を期待。飼ったことのあるペットは「金魚」。
（Ｃ）森宮鈴／「ゲーム部！」実行委員会
※この物語はフィクションなので、実在の学校・人物とは一切関係ありません。
