コミック【とりあえず「ゲーム部!」】#10 一致団結!?

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監修・原案:「ゲーム部!」実行委員会
まんが:森宮鈴
コラム:イズミサワ

「ゲーム部!」実行委員会公式Twitter: @gamebu_info

ゲーム部1

■「イズミサワ、音ゲーについて語る」

本編ではいよいよ、制作するゲームの方針が定まってきている様ですね!
音ゲーそのものは一見、シンプルなルールで誰でもお手軽に楽しめるジャンルでありますが、実は、リズム感に反射神経、果ては「魅せるプレイ」へのこだわりから、ゲームによってはそれこそ体力をも必要とする沢山の要素を含んでいるカテゴリーと言えましょう。

さて、「かねこ」達のように、これを自分達で作ってみよう!となった場合、どんな事を注意したら良いでしょう?ゲーム自体はシンプルな構成に見えますね。
譜面に合わせてタイミング良く入力があれば「GOOD!」
ずれてしまったら「BAD!」、
そうした判定の繰り返しで、ゲームは完成するように見えるかもしれません。

しかし、本当に遊びやすい音ゲーを作ろうと思ったら?
実は、もうちょっとだけ工夫が必要です。
人間の感覚は様々で、音楽のプロの方々でも無い限り、リズム感というものは日々一定ではありません。
個人差がある事は勿論、体調や気分等、その時々により大きく左右されます。
そのため、あまりシビアな判定にしてしまうと、クリア出来ない人だらけのゲームになってしまいます。かと言って、反対にとても甘い判定にすれば、適当に触っていてもクリアできるゲームになってしまいます。

こうした、人や調子による感覚差をカバーするため、僕達はちょっとしたトリックを使う事があるんです。
それは、ちょっと難しい言葉で表現するならば「可変長センシング」とでも言いましょうか、ゲームの進行中、リアルタイムにGOODやBADになる許容範囲を変更するんです。
楽曲が開始された直後は、「普通」の判定幅で進行します。
音符へ完璧に合うような上手な入力が続いた場合、「判定幅」は少し狭くなり、シビアになっていきます。
反対に、最初からあまり上手ではないプレイに対しては、「判定幅」が少しずつ広がり、ちょっと位ずれていても「GOOD」が出やすくしてあげます。

こうする事で、上手な人からそうではない人まで、沢山のユーザー様が楽しめるように、工夫しています。
ゲームはこうした「優しさ」で出来ているんですね!
ちょっと長くなってしまいましたが、また、来週!

 

【今回の登場人物】

ゲーム部かねこ
◆かねこ:性格は明るく活発で、負けん気が強い。楽しそうな事にノリでとびつくが、飽きっぽい。それで今までもさんざん失敗をしているが、こりてない。座右の銘は「七転び八起き」
ゲーム部ゆってぃ
◆ゆってぃ:「かねこ」の事を慕っていて、いつもついて回っている。「かねこ」の行き先には必ず「ゆってぃ」あり。どこでもいっしょ、トイレもいっしょ。座右の銘は「かねこちゃんといっしょ。」
ゲーム部ぐっちゃん
◆ぐっちゃん:数学の成績が学年トップの美少女。彼女に憧れる男子学生は多いが、容赦なく手厳しいセリフを浴びせるため、なかなか話しかけられる男子はいない。座右の銘は「凛として咲く花の如く」
ゲーム部雄大
◆雄大:幼なじみである「ぐっちゃん」にくっついて、情報学科に入学したものの、プログラムの成績は??? よくしゃべり、場を盛り上げるのが得意。 座右の銘は「いつも明るく元気よく」
ゲーム部将軍
◆将軍:幼なじみである「雄大」にくっついて、情報学科に入学。人間より動物としゃべるのが得意。普段はあまりしゃべらないが、突如、動物の鳴きまねをして周囲を驚かせることがある。座右の銘は「がおーっっつ!」
ゲーム部かもちゃん先生
◆かもちゃん先生:新任の先生。担当科目は現国。着任早々「ゲーム部」を立ち上げ、生徒にゲームを作らせようとするなど、かなり強引。元ゲームプランナー。座右の銘は「威風堂々」
 
 
◆イズミサワ(コラム担当):幼少時代より幾星霜、三度の飯よりゲームが大好き、紆余曲折を廻り巡って、今ではとうとうゲーム造りが生業となっているゲームプログラマ。ゲーム制作の世界へログインしたまま早数十年、一度もログアウトした事はなし。座右の銘は「優秀さとは、習慣である」

(C)森宮鈴/「ゲーム部!」実行委員会

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