ユナイテッド、平成30年3月期第2四半期決算を発表。営業利益が前年同期比16倍の9億円超。

コンテンツ事業の『クラッシュフィーバー』の安定した収益が増収に貢献。将来予測値は非開示ながらも増収増益の見込み。

ユナイテッド株式会社（以下、ユナイテッド）は、平成30年3月期第2四半期決算を10月31日（火）に発表した。売上高は68億9900万円（前年同期比6.5％増）、営業利益9億5000万円（同1611.5％増）、経常利益9億4400万円（同807.1％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億6600万円。

経営成績に関する説明

ユナイテッドグループは、今後も市場の成長が見込まれるスマートフォン広告に特化した「アドテクノロジー事業」「コンテンツ事業」を中心に積極的に投資を実施。売上高・営業利益を拡大するため事業を展開してきたと発表。

アドテクノロジー事業では、エージェンシー事業からの撤退、組織体制の再編・強化とともに動画など広告に特化したプラットフォーム複数に積極的な先行投資を実施したため減収減益となった。コンテンツ事業は株式会社アラン・プロダクツ（以下、アラン・プロダクツ）をはじめとしたグループ会社の好調な業績に加え、注力ゲームが利益回収フェーズに移行し増益に貢献した。

また、インベストメント事業に関しては株式売却益等が前年同期を上回り増収増益。

以上から、売上高68億9900万円(前年同期比6.5％増)、営業利益は9億5000万円(同1611.5％増)、経常利益9億4400万円(同807.1％増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億6600万円(前年同期は6000万円の損失)となった。

セグメント毎の業績は、以下。

アドテクノロジー事業
DSP(広告主向け広告配信プラットフォーム)「Bypass(バイパス)」、動画広告プラットフォーム「VidSpot(ビッドスポット)」、及びSSP(メディア向け広告管理プラットフォーム)「adstir(アドステア)」などを提供しており、これらをアドテクノロジー事業としている。

アドテクノロジー事業は、全体として成長を継続したものの、前期にエージェンシー事業から撤退した影響で減収となり、営業利益においては人員配置の強化を含む動画広告領域への積極的な先行投資などの影響で減益となったと発表。

上記の結果、当第2四半期連結累計期間におけるアドテクノロジー事業の売上高は38億1100万円(前年同期比0.1％減)、セグメント利益は3億8900万円(前年同期比11.9％減)となった。

コンテンツ事業
スマートフォン向けアプリにて提供するゲーム事業及び、スマートフォン向けアプリやWEBサイトを通してユーザーにコンテンツを提供する非ゲームコンテンツ事業のサービス群を「成長事業群」と位置づけ、事業育成を図っているとのこと。

また、メール広告などのデータベースマーケティング事業、スポーツマーケティング事業を「安定収益事業群」とし、安定的な利益貢献を期待する事業と位置づけているとしている。

コンテンツ事業においては、前期より順調に成長したネイティブソーシャルゲーム『クラッシュフィーバー』が利益回収フェーズに入り安定した収益基盤となったことや、M&Aによって前第2四半期会計期間末より連結子会社となったアラン・プロダクツのアフィリエイト広告売上が順調に成長し、増収増益となった。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業の売上高は28億2100万円(前年同期比12.0％増)、セグメント利益は6億4900万円(前年同期は253百万円の損失)となった。

インベストメント事業
インベストメント事業は、主にシード/アーリーステージを中心としたベンチャー企業への投資を提供している。

当第2四半期連結累計期間において、株式売却益等の計上額が前年を上回り、売上高2億8500万円(前年同期比24.4％増)、セグメント利益2億5000万円(前年同期比55.1％増)となった。

連結業績予想など将来予測情報については、平成30年3月期において、アドテクノロジー事業及びコンテンツ事業を中心に、売上高・営業利益ともに当連結会計年度比で増収増益を見込んでいるとのこと。しかし、インベストメント事業においてキャピタルゲインの発生時期はコントロールできるものではなく、現時点で通期におけるキャピタルゲインの発生時期及び金額を合理的に予測することは困難であると判断し、現時点で平成30年3月期の連結業績予想に関しては非開示となった。