全世界で4000万ダウンロード数を達成した超人気3Dヘリコプターアクション『ガンシップ・バトル』。その続編となる海上ミリタリーゲームが『ウォーシップ・バトル』だ。
ハイクオリティな3Dグラフィックスとダイナミックな戦闘演出による海戦は、さすがというか期待どおりの爽快感。ジャイロスコープセンサーを活かした滑らかでシビアな砲撃戦が、水上戦の臨場感をかもし出している。おまけに高画質なのにサクサク遊べる……せいなのか、あっという間に1時間もプレイしてしまい、スマホの充電と冷却が必要になってきたので、今のうちにレビューを進めていく。
◆実在した軍艦を改造してミッションを勝ち抜け!
このゲームの主役は、いわゆる戦艦や駆逐艦といった海上戦闘を目的とした軍艦だ。往時の戦艦は、政治、外交に重要な役割があったし、国家の威厳やら主権やらの象徴でもあったから、さながらお城のような荘厳さを持っている。とにかく大きくて凛々しい。本作にも、連合艦隊の旗艦を務めた「長門」や、真珠湾攻撃の第一目標となった「アリゾナ」など、歴史的にも有名な“超弩級戦艦”が登場する。
第二次世界大戦が始まったころには、航空機や潜水艦、ミサイルの登場で、巨砲を積んだ戦艦そのものが戦術的価値を失いかけていたという話があるけど、『ウォーシップ・バトル』では、史実に登場したこれらの軍艦を改造して、対空、対潜、対艦の武装を施せる。戦艦を海戦力の“主役”としてしっかり運用できるように調整されているのだ。
実際の戦争では、長門や大和といった最強クラスの戦艦は、司令長官が座乗する後方指令基地でもあったから、前線に赴くことはほとんどなかった――のだけど、『ウォーシップ・バトル』では、提督であるプレイヤー自らが軍艦を操り、最前線で(または単艦突撃で)ミッションをこなしていく。そのため史実では十分に能力を発揮できなかった名戦艦たちがドンパチする雄姿を、存分に拝むことができる。
視界や照準のコントロールは、スマホに内蔵されたジャイロスコープセンサーを使って行なう。簡単に言えばスマホを傾けて視界調整をするというわけだ。軍艦自体の速力や向きは、画面左下の「十字キータイプ」のコントロールアイコンをタッチして調整する。慣れてくると、射角や着弾時間などを考慮した、いかにも20世紀の初頭の軍艦らしい艦砲射撃を楽しめる。
◆軍艦の運用には金がかかる! ミッションで上手に資金調達しよう!
ゲーム内の通貨は「紙幣」と「ゴールド」の2種類。戦艦の装備や弾薬を補充は、基本的に紙幣で行ない、特殊なアップデートや耐久力の補充にはゴールドを使用するシステムだ。
ミッションを初めてクリアした場合のみ、初回ボーナスとして紙幣をたくさんもらえるが、2回目以降のクリアでは、ミッションクリア自体に大したボーナスが発生しない。ミッション自体がものすごく楽しいので、当然何度もプレイしたくなるし、するべきだけど、簡単なミッションで運用費の大きい軍艦を使ったり、高価な対艦ミサイルを連発するとミッションをクリアしても赤字……なんてこともよくある話だ。ある意味リアル!?
紙幣を稼ぐコツは、とにかく敵の巨大な軍艦を倒すこと。ひたすら軍艦を撃沈して、ランダムで出現する紙幣を待つ。ミッションに失敗しても、リザルト画面へ移行しないで、敵の軍艦を撃沈しまくって紙幣を稼ぐのも手だ。
もうひとつの方法はゴールドを使って「提督レベル」をアップさせることだ。獲得紙幣やアイテムドロップ率がアップしたり、アップグレード費用が減少したりするので、色々な軍艦を使いたい人は、早い段階で提督レベルを上げておきたい。
ひと通りプレイして思ったことは、とりあえずゲームとしては文句なく楽しいということ。おそらく戦艦に興味のない人でも、アクションゲームとして十分楽しめるだろう。
さて、そうなってくると、あとは日本が誇る「戦艦大和」はいつごろ出てくるのかが気になるところだ。“実在した”艦船を改造するということは、将来的にも「戦艦大和」以上の大きさのベース戦艦はないはずなので、日本人としてはかなり期待が高まるところだが……!