「DRAGON BALL」や「仮面ライダー」など定番IPの玩具と周辺商品が販売好調。『鉄拳7』などが継続的な施策で海外を中心に人気を記録。
株式会社バンダイナムコホールディングスは、2020年3月期第2四半期決算を11月7日(木)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高3493億2700万円(前年同期比4.4%増)、営業利益479億4100万円(同9.1%増)、経常利益487億4600万円(同6.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益346億700万円(同1.2%増)だった。
経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間については、トイホビー事業において、国内外でハイターゲット層(大人層)に向けた商品が好調だった。さらに、国内外のネットワークコンテンツや海外の家庭用ゲームソフトのリピート販売が、安定的に推移したことでネットワークエンターテインメント事業に関しても好調に推移した。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高3493億2700万円(前年同期比4.4%増)、営業利益479億4100万円(同9.1%増)、経常利益487億4600万円(同6.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益346億700万円(同1.2%増)となった。
セグメント毎の業績は以下。
トイホビー事業
国内及び海外において「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルやコレクターズフィギュアなど、ハイターゲット層向け商品や、「DRAGON BALL」シリーズ等の関連商品が人気を博した。
国内においてはハイターゲット層向けの商品に加え、「DRAGON BALL」や「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズ、「ワンピース」などの定番IPの玩具や周辺商品が好調に推移した。
海外においては、アジア地域においてハイターゲット層に向けた商品や「ウルトラマン」シリーズなどの商品が人気だった。
欧米地域では子ども層に加え、ハイターゲット層に向けた商品の販売やマーケティング強化に向けた取り組みを推進した。
上記の結果、売上高は1280億4400万円(前年同期比14.0%増)、セグメント利益は176億2000万円(同37.2%増)となった。
ネットワークエンターテインメント事業
ネットワークコンテンツにおいて、ワールドワイドに展開している「DRAGON BALL」シリーズや「ワンピース」、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルが、ユーザーに向けた継続的な施策により安定的な人気を継続した。
家庭用ゲームでは、当第2四半期連結会計期間に新作タイトル『CODE VEIN(コードヴェイン)』を発売したほか、既存タイトルの「DRAGON BALL」シリーズや『TEKKEN(鉄拳)7』「DARK SOULS(ダークソウル)」シリーズなどのリピート販売が、継続的な施策により海外を中心に人気を記録した。
上記の結果、売上高は1530億3600万円(前年同期比1.0%減)、セグメント利益は249億6400万円(同6.6%増)となった。
リアルエンターテインメント事業
アミューズメント施設においては、国内既存店売上高が前年同期を上回り、バンダイナムコならではの体験を楽しめる“場”を提供する新業態の展開を強化した。
業務用ゲームは、人気タイトルのバージョンアップがあった前年同期には及ばなかった。
上記の結果、売上高は468億1000万円(前年同期比1.6%増)、セグメント利益は15億2600万円(同25.4%減)となった。
映像音楽プロデュース事業
「アイドルマスター」シリーズや「ラブライブ!サンシャイン!!」「アイドリッシュセブン」などの映像音楽パッケージソフトの販売やライブイベントの開催、「ガールズ&パンツァー」の新作映像の劇場公開等のIPプロデュース展開により、話題喚起をはかり人気となった。
しかし、パッケージソフト販売全体では、複数の高付加価値商品の発売があった前年同期とのプロダクトミックスの違いにより、前年同期には及ばなかった。
上記の結果、売上高は207億6100万円(前年同期比1.0%増)、セグメント利益は38億3700万円(同19.1%減)となった。
IPクリエイション事業
映像製作において、40周年を迎えた「機動戦士ガンダム」シリーズ等において、第3四半期連結会計期間以降に公開予定の新作映像を製作するとともに、様々な情報の発信によりIPの話題喚起をはかった。
また、IP創出強化に向けて、グループ横断での取組みやアニメ製作体制強化等の施策を推進した。
上記の結果、売上高は78億5000万円(前年同期比16.2%減)、セグメント利益22億5500万円(同10.3%減)となった。
その他
グループ各社へ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務等を行っている会社から構成。これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。
上記の結果、売上高は153億4200万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は9億3200万円(同66.7%増)となった。
関連サイト
株式会社バンダイナムコホールディングス公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第2四半期決算説明会資料