コーエーテクモHD、中国をはじめ。国内外のゲームサービスが好調で営業利益64億円 令和2年3月期第3四半期決算

コーエーテクモ

中国でサービス中のゲーム『三国志・战略版』がリリースから3か月にわたって10位以内をキープしたほか、『新三國志』も好調でロイヤリティ収入増。

株式会社コーエーテクモホールディングス(以下、コーエーテクモ)は、令和2年3月期第3四半期決算を1月27日(月)に発表。第3四半期連結累計期間における業績は、売上高266億7600万円(前年同期比0.5%減)、営業利益64億2900万円(同9.5%減)、経常利益112億9900万円(同1.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益97億1800万円(同14.8%増)だった。四半期純利益については、第3四半期連結累計期間として過去最高を記録している。

コーエーテクモ 決算

経営成績に関する説明

コーエーテクモは、2019年3月期から3か年の中期経営計画を策定している。その2年目にあたる当期は、グループ経営方針として引き続き「グローバルIPの創造と展開」「グローバルビジネスの飛躍」を掲げ、各種施策に取り組んできた。

IPを許諾し、9月から中国本土でサービス中のスマートフォンゲーム『三国志・战略版』が、中国のApp Storeセールスランキングで3か月にわたって10位以内(出典:App Annie)に位置するヒットを記録した。今後もグローバル市場に向けた新規IPの創造、シリーズ展開、コラボレーション、IP許諾の重層的な収益構造により、成長性と収益性を実現していく。

セグメント毎の業績は以下。

エンタテインメント事業
「シブサワ・コウ」ブランドでは、IPを許諾したスマートフォンゲームが好調に推移しており、中国でサービス中の『三国志・战略版』に加えて『新三國志』も引き続き順調であることからロイヤリティ収入が伸長した。

「ω-Force」ブランドについては、11月に欧米でサービスを開始したGoogleのゲーミングプラットフォーム「Stadia」のローンチタイトルとして『進撃の巨人2 -Final Battle-』を配信した。12月には『無双OROCHI3 Ultimate』を国内とアジアで発売し、12万本を販売した。

「Team NINJA」ブランドでは、株式会社スクウェア・エニックスと共同開発し、グローバルで配信中のスマートフォンゲーム『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が引き続き収益に寄与している。また、『仁王 Complete Edition』のリピートも堅調に推移した。3月発売予定の『仁王2』については、11月にβ体験版を配信し、70万を超えるダウンロード数を記録した。アンケートの結果、欧米のプレイヤーの90%以上からポジティブな評価を得られ、現在はさらなるクオリティアップを進めている。

「ガスト」ブランドでは、9月に国内とアジアで発売した『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』を、10月に欧米向けに販売したほか、Steam版も配信し、累計出荷本数は35万本を突破した。

「ルビーパーティー」ブランドでは、「舞台 遙かなる時空の中で3 プレミアムパーティー」など、各種イベントを開催した。

「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力。また、ポータルサービス部から『モンスターファーム』をリリースし、ダウンロード数は8万超を記録している。

上記の結果、売上高241億2500万円、セグメント利益57億9900万円だった。

アミューズメント事業
プライズゲーム機の稼働が好調で既存店売上高が伸長したが、パチンコ・パチスロ機への液晶ソフト受託開発に関する売上の多くを第4四半期に予定していることから、減収減益となった。

上記の結果、売上高20億5900万円、セグメント利益4億4900万円だった。

不動産事業
第1四半期において賃貸用不動産の一部を売却したため、賃料収入の減少により減収減益となった。保有する賃貸用不動産は高い稼働率を維持している。

上記の結果、売上高4億9600万円、セグメント利益1億6900万円だった。

その他事業
売上高9900万円、セグメント利益1100万円だった。

関連サイト

株式会社コーエーテクモホールディングス公式サイト
令和2年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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