新型コロナウイルス感染症の影響でPCゲームの売上減もスマホゲームの好調で売上増。営業利益は前期比33%増。
中国大手企業のテンセントは2020年第1四半期決算を、5月13日(水)に発表した。
2020年第1四半期決算(四半期)のTotal revenues(売上高合計)は1080億6500万人民元 (約1兆6389億円、前年同期比26%増)、Operating profit(営業利益)は355億7500万人民元(約5395億円、同33%増)、Profit attributable to equity holders of the Company (親会社に帰属する四半期純利益)は270億7900万人民元(約4106億円、同29%増)だった。
当期のテンセントにおけるオンラインゲーム事業については、『Honor of Kings(王者栄耀)』などにおいて、ゲーム内イベントや品質の向上により、DAU増加した。
PCゲームについては、新型コロナウイルス感染症の拡大でネットカフェの一時的な閉鎖や、『アラド戦記』の収益が苦戦したことで、売上が減少した。
海外事業では、スマートフォン向けゲーム『PUBG Mobile』が2周年を迎え、様々な地域において多様なユーザーの嗜好に対応するため、ローカライズ機能を強化したとのこと。
子会社であるRiot Gamesにおいては、スマートフォン向けゲーム『Teamfight Tactics』をリリースした。『League of Legends』では、フランチャイズのユーザー維持率の向上とプレイ時間の延長に注力した。また、モバイルカードゲーム『Legends of Runeterra』をリリースし、2020年4月にはFPS『Valorant』のベータテストを開始した。
今後の見通しとして、新型コロナウイルス感染症の影響で停滞していたゲームのプレイ時間や消費など、業界全体でほぼ正常化するとみているとのこと。
(1元=15.17円で計算)
関連サイト
テンセント公式サイト(海外サイト:英語)