テイツー、巣篭り需要による書籍やゲームの好調が業績に貢献 営業利益7億円 2021年2月期第2四半期決算

テイツー

ヒットゲームタイトルの販売が重なったことや、利益率の高い中古品が好調だったことで、収益が大きく増加。

株式会社テイツー(以下、テイツー)は、2021年2月期第2四半期決算短信(連結)を10月15日(木)に発表した。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高124億3200万円、営業利益7億8900万円、経常利益8億1500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億6500万円だった。

テイツー 決算

なお、2020年2月期第2四半期に関しては、四半期連結財務諸表を作成していないことから、2020年2月期第2四半期の数値及び対前年四半期増減率については記載していない。

経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間のテイツーでは、「収益改善」を最優先課題として、各種施策に取り組んできた。粗利の大きなウエイトを占める古本に関しては、コミックに対して文芸や文庫の売場構成比率を高めるなど、最近の顧客ニーズを反映したレイアウトに変更している。また、中古ゲームと中古トレカに関しても、売れ筋や在庫等を勘案した価格設定を行なっており、これらの商材が売上と粗利の増加に貢献した。

また、「リユース注力」といった施策に加え、「商材多様化」「EC販路拡張」「海外販路構築」「BtoBビジネス構築」を柱とする新しい中期経営計画を策定し、様々な施策に着手している。

その他に関しては、将来に向けた布石として、モバイル商材の全店展開や一部店舗への古着・雑貨の導入など、現行商材との融合を意図しながら、既存店舗の変革をはかるとともに、独自のトレカ査定システム(Tays)の開発をはじめとする、システムインフラへの投資にも着手している。

新規出店に関しては、2020年3月にふるいちトキワ荘通り店、5月にベクトル潮芦屋店、6月にふるいちイオンモール川口前川店など、これまでとはコンセプトなどが異なる小型店舗を、新しい試みとして展開している。さらに、2020年6月には、株式会社山徳を子会社化し、EC事業と事業連携の強化を通じて、相互シナジーを発揮し、新生テイツーグループとして企業価値の向上を目指している。

当四半期における売上高に関しては、古本と新中ゲームなどの巣篭り需要が急速に高まったことから好調に推移した。特に新品ゲームにおいて、ヒットタイトルが発売されたことが重なったことから、前年同期に対して、大きく伸長し、全体として前年同期を上回る結果になった。

営業利益に関しては、事業構造改革による販管費抑制を継続しつつ、利益率の高い中古品の売上が順調だったことから、利益面でも前年同期を大きく上回ることになった。

関連サイト

株式会社テイツー公式サイト
2021年2月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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