ソニー、映画分野で苦戦もゲームや音楽の好調で営業利益5461億円 2021年3月期第2四半期決算

ソニー

映画分野は映画館の閉鎖に伴う興行収入の減少で大幅な収益減。ゲーム分野は新作ゲームやPS Plusの売上増加で収益増。

ソニー株式会社は、2021年3月期第2四半期決算短信(連結)を10月28日(水)に発表した。当期第2四半期の連結業績は、売上高4兆824億500万円(前年同期比0.9%増)、営業利益5461億5900万円(同7.1%増)、税引前四半期純利益6195億2300万円(同25.6%増)、株主に帰属する四半期純利益6928億8500万円(同103.8%増)だった。

ソニー 決算 ソニー 決算要因

経営成績に関する説明

ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野は、ゲームソフトウェアやプレイステーションプラス(以下、PS Plus)による売上増加により、売上高5066億円(前年同期比11.4%増)となった。営業利益に関しても、コスト増加があったが、自社制作ソフトやPS Plusの売上増加で1049億円(同61.3%増)と大きく利益が増加した。

ソニー ゲーム

音楽分野に関しては、ストリーミング配信の売上増加に加え、リリース作品のパッケージメディアの販売も好調で、売上高は2309億円(前年度比5.2%増)となった。営業利益も売上の増加と、海外における事業譲渡による利益の計上で529億円(同41.0%増)となった。

ソニー 音楽

映画分野について、新型コロナウイルス感染症の影響による映画館の閉鎖に伴う興行収入の大幅な減少、メディアネットワークにおける広告収入の減少、制作スタジオ閉鎖にともなうテレビ番組の納入数の減少で、売上高は1923億円(前年同期比33.1%減)だった。営業利益に関しても、減収の影響で247億円(同19.0%減)となり、収益が大きく減少した。

ソニー 映画

その他の分野については、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)分野が売上高5047億円(前年同期比2.2%増)、営業利益540億円(同30.4%増)、イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野が売上高3071億円(同1.1%減)、営業利益498億円(同34.8%減)、金融分野が金融ビジネス収入3739億円(同0.8%減)、営業利益437億円(同12.6%増)、その他の分野が売上高492億円(同28.5%減)、営業利益32億円(同33.3%増)だった。

関連サイト

ソニー株式会社公式サイト
2021年3月期第2四半期決算短信〔米国基準〕(連結)
2021年3月期第2四半期決算説明会資料

ソニー