エイチーム、エンターテインメント事業やEC事業の貢献で利益増 営業利益3.7億円 2021年7月期第1四半期決算

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エンターテインメント事業は売上減も収益最大化を重視した結果、大幅な利益増。EC事業もコロナ禍による自転車需要の高まりで売上増加。

株式会社エイチーム(以下、エイチーム)は、2021年7月期第1四半期決算短信(連結)を12月4日(金)に発表した。当第1四半期連結累計期間における売上高は74億9300万円(前年同期比8.0%減)、営業利益は3億7800万円(同152.8%増)、経常利益は3億9300万円(同173.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億5800万円(同240.0%増)だった。

エイチーム 決算

経営成績に関する説明

2021年7月期第1四半期の売上高については、EC事業が前年同期比で大幅に増加したが、エンターテインメント事業とライフスタイルサポート事業で減少したことで、全体では前年同期比でやや減少という結果になった。

営業利益や経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益については、主にEC事業の売上高増加に伴う利益の増加により、前年同期比で増加した。

セグメント毎の業績は以下の通り。

エンターテインメント事業
2021年7月期第1四半期において、売上高については、既存ゲームアプリが減少傾向にあり、前年同四半期比で減少となった。

セグメント利益に関しては、開発中の新規大型IPゲームの開発費を先行して計上しているが、既存ゲームアプリの効率的な運用による収益最大化を重視し続けていることで、前年同期比で増加となった。

上記の結果、売上高は17億8500万円(前年同期比10.2%減)、セグメント利益は9300万円(同113.8%増)となった。

ライフスタイルサポート事業
売上高については、サービスごとで増減はあるが、主に結婚式場情報サイト「ハナユメ」が2020年7月期下期に続き新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、前年同期比で大きく減少した。そのことからライフスタイルサポート事業全体においても前年同期比で売上減となった。

なお、2020年7月期の下期においては、コロナ禍の影響を大きく受けていたキャッシング・カードローン総合検索サイト「ナビナビキャッシング」が順調に回復しており、プラットフォームビジネスにおいては、プログラマのための技術情報共有サービス「Qiita(キータ)」が好調に推移している。

事業展開に遅延が生じていたエンジニア採用支援サービス「Qiita Jobs(キータ・ジョブズ)」も、現在、順調に採用実績を積み上げている。

セグメント利益については、「ハナユメ」の売上が大きく減少したが、プロモーションを抑制し、デジタルトランスフォーメーションを効果的に推進した。また、サービスごとで増減はあるものの、引越し比較・予約サイト「引越し侍」などにおいて、ユーザーの獲得効率が向上したことで、前年同期比で横ばいとなった。

上記の結果、売上高は47億4400万円(前年同期比14.1%減)、セグメント利益は4億4600万円(同5.3%減)となった。

EC事業
2021年7月期第1四半期は、オペレーション効率の改善と在庫管理の徹底、品揃えの見直しなどが功を奏したこと、コロナ禍の影響における「三密」を避ける外出手段として引き続き高い自転車需要が追い風になったことで、大幅な増収増益となった。

上記の結果、売上高は9億6300万円(前年同期比51.1%増)、セグメント利益は7400万円(前年同期はセグメント損失5000万円)だった。

関連サイト

株式会社エイチーム公式サイト
2021年7月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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