enish、『ごとぱず』の貢献やコスト削減で赤字縮小 営業損失約6億円 2020年12月期決算

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アニメ「五等分の花嫁」のゲームアプリが売上収益に貢献。本社をラピロス六本木に移転したことから本社移転損失などを計上。

株式会社enish(以下、enish)は、2020年12月期決算短信(非連結)を2月12日(金)に発表した。当事業年度の業績は、売上高40億7300万円(前期比2.9%増)、営業損失5億9600万円(前期は営業損失14億5600万円)、経常損失6億4100万円(前期は経常損失14億6200万円)、当期純損失は10億4400万円(前期は純損失14億6900万円)だった。

enish 決算 enish 決算 サマリー enish 決算概要

経営成績に関する説明

2020年12月期については、2020年10月27日にアニメ「五等分の花嫁」初のゲームアプリ『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。(ごとぱず)』をリリースした。

このゲームは、原作ストーリーに加え、週刊少年マガジン編集部完全監修の新作ストーリーがフルボイスで楽しめるもので、400万ダウンロードを突破しており、イベント施策を継続的に行なったことで売上収益に貢献した。今後は、テレビアニメの放送に連動した企画や、魅力的な施策を講じることで、収益基盤の安定化につとめていく。

enish ごとぱず

10周年を迎えた『ぼくのレストラン2』『ガルショ☆』に関しては、他社IPとのコラボレーション施策などにより、安定水準を維持している。

enish ガルショ

『De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~』は、1周年に向けてゲーム内の活性化をはかった。

ディライズ

3周年を迎えた欅坂46・日向坂46公式ゲームアプリ『欅のキセキ/日向のアユミ』、HiGH&LOWシリーズ初の『HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD』は、売上高を維持するなか効率的な運営体制の見直しを推進した。

enish ハイロー

新規タイトルの開発については、IPタイトルの開発を進めているが、自社開発と共同開発の分散とともに、運営に海外を活用することで、日本チームが新規開発に特化できる体制を構築し、開発費が増加しないよう、開発期間の長期化や開発費の高騰など各種リスクの低減をはかりながら、高品質なタイトルの開発を行なっている。

なお、enishでは、収益構造の最適化の観点でリストラを行なっているが、当事業年度において本店移転に伴う特別損失、人員の適正化に伴う特別退職金を計上した。また、保有する投資有価証券についても、実質価額が著しく低下したことから、投資有価証券評価損1900万円を計上した。

本社移転に関しては、コロナ禍による在宅勤務実施以降、恒久的在宅勤務に向け試行してきたが、テレワーク(在宅勤務)においても生産性が向上し、場所を問わずチーム体制が有効に機能したことが確認され、運用に支障がないことが証明できた。また、通勤時間の不要、ワーク・ライフ・バランスがはかられ、従業員のニーズもあることから、テレワーク制度の導入を決定した。

これにより、これまで六本木ヒルズ森タワーを本店、ラピロス六本木をサテライトオフィスとして利用してきたが、ラピロス六本木だけに集約できると判断したことから、2020年6月25日の取締役会において、六本木ヒルズ森タワーを閉じ、ラピロス六本木を本店とすることを決定した。

このことから、当期は、六本木ヒルズ森タワーに対する残存賃料とその他移転に伴う諸費用として、本社移転損失、原状回復費用に関する減損損失、ラピロス六本木に対する残存賃料及びその他移転に伴う諸経費として本社移転損失を計上した。

関連サイト

株式会社enish公式サイト
2020年12月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年12月期決算説明資料

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