DeNA、既存ゲームやコミュニケーションツール「Pokocha」の好調で営業利益224億円 2021年3月期決算

DeNA

ゲーム事業では海外展開中の『スラムダンク』のヒットや既存タイトルのユーザー消費額の増加がグループ収益に貢献。

株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、2021年3月期決算短信(連結)を5月7日(金)に発表した。当期のグループ売上収益は1369億7100万円(前期比12.8%増)、営業利益は224億9500万円(前期は営業損失456億7600万円)、税引前当期利益は312億5900万円(前期は税引前当期損失402億3500万円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は256億3000万円(前期は親会社の所有者に帰属する損失491億6600万円)だった。

DeNA 決算 DeNA 決算概要

経営成績に関する説明

ゲーム事業
当期は、多くの既存のタイトルが堅調に推移するとともに、前期以降に国内外でリリースしたタイトルの貢献もあり、ユーザー消費額が前期比で増加した。

DeNA ゲーム ユーザー消費額

費用面では、減価償却費等が前期と比べて減ったことで、収益が増加した。

上記の結果、売上収益は913億700万円(前期比8.9%増)、セグメント利益は188億6900万円(同32.6%増)となった。

DeNA ゲーム事業

スポーツ事業
2020年シーズンのプロ野球の公式戦は、2020年6月19日から無観客での開幕となり、その後は、観客数の上限を段階的に緩和しながらの試合を行なった。

2021年シーズンは、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響が続いているが、3月下旬に開幕した。

上記の結果、売上収益は128億2100万円(前期比36.5%減)、セグメント損失は35億8900万円(前期はセグメント利益12億300万円)だった。

ライブストリーミング事業
前期よりライブストリーミングの領域では、成長に向けた投資を継続的に行ない、「Pococha(ポコチャ)」を中心に好調に推移している。

なお、2020年6月30日を期日としたSHOWROOM株式会社のDeNA保有株式の一部譲渡により、SHOWROOMはDeNAの持分法適用関連会社となり、第2四半期連結会計期間より業績はセグメント別の業績に含んでいない。

上記の結果、売上収益は242億1100万円(前期比164.9%増)、セグメント利益は51億9100万円(前期はセグメント損失13億5600万円)だった。

DeNA 新規事業 DeNA ライブ

ヘルスケア事業
「MYCODE(マイコード)」「kencom(ケンコム)」「歩いておトク」など、ヘルスケアサービスの分野における既存の提供サービスの利用は堅調に推移した。

その一方で、ヘルスケア型保険をはじめ、将来に向けた先行投資を行なった。

上記の結果、売上収益は20億9900万円(前期比17.5%増)、セグメント損失は11億9400万円(前期はセグメント損失15億5900万円)だった。

新規事業・その他
中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組み、EC事業におけるサービスが含まれている。

前期には、旧オートモーティブ事業における積極的な投資が含まれていた。

上記の結果、売上収益は68億2600万円(前期比2.0%増)、セグメント損失は1億6200万円(前期はセグメント損失89億100万円)だった。

関連サイト

株式会社ディー・エヌ・エー公式サイト
2021年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年3月期決算説明会資料

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