主力の「日本語女性向け」の集客の苦戦が収益に打撃。新分野の電子コミック事業やコンシューマ事業は順調に推移。
株式会社ボルテージが、2022年6月期第1四半期決算短信[日本基準](連結)を11月5日に発表した。当第1四半期連結会計期間の売上高は13億9168万7000円、営業損失は2億2264万3000円(前年同期は営業利益6795万3000円)、経常損失は2億1815万7000円(前年同期は経常利益6178万5000円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億2471万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益4489万6000円)となった。
経営成績の説明
当第1四半期連結会計期間のボルテージグループにおいては、「日本語女性向け」「英語・アジア女性向け」「男性向け」「リアイベ」「電書・動画・コンシューマ」の5区分で事業を運営していたが、当面、ファン文化の醸成による「日本語女性向け」の再成長に注力予定であること等を踏まえ、当第1四半期連結会計期間より「日本語女性向け」「ファンダム」「英語・アジア女性向け」「男性向け」「電子コミック・コンシューマ」の5区分で事業を運営している。
当第1四半期連結累計期間における売上は、「電子コミック・コンシューマ」が増加したものの、「日本語女性向け」「英語・アジア女性向け」「男性向け」等が減少し、13億9168万7000円となった。費用は、業務委託費用及び派遣費用の増加により外注費が増加したものの、売上減少による販売手数料の減少や広告宣伝費の減少により、全体として減少した。
その結果、営業損失は2億2264万3000円(前年同期は営業利益6795万3000円)、経常損失は2億1815万7000円(前年同期は経常利益6178万5000円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億2471万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益4489万6000円)となった。
事業区分別の経営成績は、以下のとおり。なお、当第1四半期連結会計期間より、事業区分を変更しているので、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の事業区分に組み替えて比較している。
日本語女性向け
日本語女性向けは、「読み物型」「アバター型」「カード型」に分類して展開している。
主に「アバター型」「読み物型」が減少し、売上高は8億3916万3000円となった。
ファンダム
イベント・ライツが減少したことにより、売上高は2752万円となった。
英語・アジア女性向け
英語・アジア女性向けは、『Love365』『Lovestruck』等が該当する。
主に『Lovestruck』が減少したことにより、売上高は2億5497万円となった。
男性向け
主に『六本木』が減少したことにより、売上高は2億4109万6000円となった。
電子コミック・コンシューマ
電子コミック・コンシューマは電子コミック(ぼるコミ、OCレーベル等)及びコンシューマ(Nintendo Switch向けコンテンツ)が該当する。
主にぼるコミ、OCレーベルが増加したことにより、売上高は2893万7000円となった。