バンナムHD、トイホビー事業で大人向けプラモデルなどが販売好調 営業利益617億円 2022年3月期第2四半期決算短信

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新作ゲームや大人向けプラモデルなどの販売が好調に推移。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業も復調。

株式会社バンダイナムコホールディングス(以下、バンナムHD)が、2022年3月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)を11月9日に発表した。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高3936億4600万円(前年同期比16.8%増)、営業利益617億5100万円(同34.4%増)、経常利益641億1100万円(同35.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益395億2700万円(同24.6%増)となった。

バンナムHD2022年3月第2四半期決算

経営成績の説明

バンナムHDの当第2四半期連結累計期間については、新型コロナウイルス感染拡大により、国内外の多くの地域で小売店やアミューズメント施設の休業、イベントの中止等で各事業が大きな影響を受けた前年同期を上回る業績となった。新型コロナウイルス感染拡大による影響はあるものの、各事業において顧客のライフスタイルや嗜好の変化に適合するための様々な施策をスピーディに推進したことや、グループの幅広い事業のポートフォリオが効果を発揮した。

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セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較している。

デジタル事業
デジタル事業については、家庭用ゲームにおいて『テイルズ オブ アライズ』等の新作タイトルの販売が好調だったほか、既存タイトルのリピート販売がユーザーに向けた継続的な施策により好調に推移した。また、ネットワークコンテンツにおいては、主力タイトルが安定的に推移したものの、好調だった前年同期には及ばなかった。

なお、当第2四半期連結累計期間においては、前年同期と比較し新規大型タイトルの投入が増えたため、開発費等の初期費用が先行した。

この結果、デジタル事業における売上高は1495億9700万円(前年同期比10.7%減)、セグメント利益は260億800万円(同24.6%減)となった。

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トイホビー事業
トイホビー事業につきましては、「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルやコレクターズフィギュア、ロト等のハイターゲット層(大人層)向けの商品が、デジタルを活用した販売・マーケティングや、海外における展開拡大により好調に推移した。また、前年同期にアミューズメント施設の休業により影響を受けたプライズ等の商品販売が回復した。さらに、国内においては、定番IPや新規IPを活用した玩具に加え、菓子やカプセルトイ、海外向けのトレーディングカード等の玩具周辺商材が人気となった。

この結果、トイホビー事業における売上高は1781億2300万円(前年同期比35.9%増)、セグメント利益は330億9200万円(同73.1%増)となった。

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映像音楽事業
映像音楽事業につきましては、「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!」シリーズ、「アイドルマスター」シリーズ等のIPの映像・音楽パッケージソフトの販売を行ったほか、IP関連のライセンス収入が業績に貢献した。また、ライブイベントにおいては、配信や新技術の活用等の環境変化に対応した新たな形のライブイベントへの取組みを進めたこと等により、前年同期に比べ開催回数が増加した。

この結果、映像音楽事業における売上高は236億2700万円(前年同期比69.7%増)、セグメント利益は30億5900万円(同183.8%増)となった。

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クリエイション事業
クリエイション事業については、「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!」シリーズ等の新作映像作品の公開増加により制作収入が増加したが、コスト先行のビジネスモデルのため利益への影響は限定的となった。また、ガンダムの人気拡大に伴い商品化権収入が好調でしたが、IPの情報発信を行う「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた。

この結果、クリエイション事業における売上高は156億9600万円(前年同期比64.2%増)、セグメント利益は9億900万円(同52.5%減)となった。

アミューズメント事業
アミューズメント事業については、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けたものの、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で139.1%となり回復の兆しが見えたほか、欧州やアジアのアミューズメント施設についても前年同期比で回復した。アミューズメント事業においては、今後も効率化に加え、グループの商品・サービスの活用を強化する等のバンダイナムコならではの取組みを推進し収益基盤の強化を目指す。

この結果、アミューズメント事業における売上高は390億500万円(前年同期比60.4%増)、セグメント利益は24億4700万円(前年同期は80億2200万円のセグメント損失)となった。

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その他事業
その他事業については、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行なっている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。

その他事業における売上高は136億4200万円(前年同期比18.0%増)、セグメント利益は5億8000万円(同60.4%増)となった。

関連リンク

株式会社バンダイナムコホールディングス
2022年3月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)
2021年度(2022年3月期)第2四半期決算説明会資料

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