「ポケモンカードゲーム」や「デュエル・マスターズ」のヒット商品が業績に貢献。ビデオゲーム事業は巣ごもり需要があった前年に及ばず。
株式会社ハピネット(以下、ハピネット)は、2022年3月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)を11月11日に発表した。当第2四半期連結累計期間の売上高は1251億8900万円(前年同期比12.4%増)、営業利益は26億円(同33.5%増)、経常利益は27億6300万円(同36.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億700万円(同35.5%増)となった。
経営成績の説明
当第2四半期連結累計期間のハピネットグループの経営成績につきましては、玩具事業でヒット商品があったことや、アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。
なお、会計方針の変更として、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用している。このため、前年同期比較は基準の異なる算定方法に基づいた数値を用いている。
セグメントごとの経営成績は、次のとおり。
玩具事業
玩具事業については、コンビニエンスストア向け商材の売上が伸長し、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品が依然好調に推移しているほか、トレーディングカードで「ポケモンカードゲーム」や「デュエル・マスターズ」のヒットがあったことなどにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。
この結果、売上高は480億3500万円(前年同期比20.6%増)、セグメント利益は15億3200万円(同30.6%増)となった。
映像音楽事業
映像音楽事業につきましては、コロナ禍で新譜の発売延期が発生した前年同期からの回復に加え、アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season2」のBlu-rayなどの一部ヒット商品があったことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面については、緊急事態宣言下で当社出資映像作品の興行が低調に推移したことによる作品投資損失が発生し、前年同期と横ばいとなった。
この結果、売上高は342億200万円(前年同期比11.7%増)、セグメント利益は4億9300万円(同0.4%減)となった。
ビデオゲーム事業
ビデオゲーム事業については、「Play Station5」のハードなどは依然需要が強い状況が続いているものの、巣ごもり需要によりゲームハード、ソフトともに好調に推移した前年同期と比較して市場全体を牽引するようなヒット商品に恵まれず、売上高、利益面ともに前年同期を下回った。
この結果、売上高は316億3800万円(前年同期比5.3%減)、セグメント利益は4億4800万円(同24.9%減)となった。
アミューズメント事業
アミューズメント事業については、ハピネットグループの取引先である商業施設の休業・営業時間短縮の影響を受けた前年同期からの回復に加え、カプセル玩具の販売が好調に推移したことにより、売上高は前年同期を大幅に上回った。利益面についても、ハピネットが運営するカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大に伴う初期費用が発生したものの、売上高の伸長により前年同期を上回った。
この結果、売上高は113億1300万円(前年同期比50.7%増) 、セグメント利益は7億4900万円(同161.7%増)となった。