カジュアルコネクトアジアにあわせて開催されたインディプライズアワードで、スマホゲームの『Tiny Guardians』が大賞(一般投票)を受賞した。また『Walkr-ポケットの中の銀河冒険』がオーディオ賞、『Veggiedog Story』がキッズ&ファミリー賞、『An Octave Higher』がナラティブ賞に輝いた。
・受賞作一覧(○はPCゲーム、●はスマホゲーム)
オーディオ賞『Walkr-ポケットの中の銀河冒険』(Fourdesire、台湾)●
イノベーティブ賞『Screencheat』(Samurai Punk、オーストラリア)○
ゲームデザイン賞『SKARA: The Blade Remains』(8 Bit Studio)○
ゲームアート賞『Planet Alpha 31』(Adrian Lazar、デンマーク)○
フューチャー賞『Planet Alpha 31』(Adrian Lazar、デンマーク)○
ナラティブ賞『An Octave Higher』(Kidalang、インドネシア)●
マルチプレイ賞『Screencheat』(Samurai Punk、オーストラリア)○
キッズ&ファミリー賞『Veggiedog Story』(Lunarcraftgames、タイ)●
大賞(批評家推薦)『Planet Alpha 31』(Adrian Lazar、デンマーク)○
大賞(一般投票)『Tiny Guardians』(Kurechii、シンガポール)●
インディプライズアワードはカジュアルコネクトアジアのファイナリスト84作品が対象で、PCゲームとスマホゲームが約半数ずつ。このうち大賞を批評家推薦と一般投票でPCゲームとスマホゲームが分け合い、全10部門のうち4部門でスマホゲームが受賞するなど、スマホゲームのクオリティ上昇が反映された内容となった。ここでは4作の概要を紹介しよう。
◆『Walkr-ポケットの中の銀河冒険』
スマホの万歩計機能を活用した新機軸のゲーム。主人公は11歳の天才少年コリンズとなり、自ら設計した宇宙船エクスプローラー号を操って、相棒の柴犬ドギーと共に宇宙を開拓していく。最大の特徴は実際に歩いた距離が「歩行エネルギー」として換算され、ゲームの進行に寄与する点。氷河期、蜂の巣、機械心など個性溢れる25以上の星を探索することが目的だ。ローカライズも完璧で、国産ゲームと見間違うほど。
『Walkr-ポケットの中の銀河冒険』ダウンロードリンク
App Store
⇒ https://itunes.apple.com/app/id834805518
◆『An Octave Higher』
ファンタジー世界オーバーチュアーを舞台に繰り広げられるビジュアルノベル。主人公はエリス、フランツ、フレデリックの3名で、徹底した階級社会のもと、革命の風が吹き抜ける中で、自らの生き方を模索していく。選択肢でストーリーが分岐していき、エンディングは6種類だ。パブリッシュは日本のプレイズムが担当している。英語版のみで敷居は高いが、こうしたゲームがアジアで開発されている点が今日意味深い。
『An Octave Higher』ダウンロードリンク
Google Play
⇒ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.playism.octave
App Store
⇒ https://itunes.apple.com/us/app/an-octave-higher/id975806907?mt=8
◆『Veggiedog Story』
制作者自ら『メタルギアソリッド』シリーズの大ファンで、スニーキングを活用したアクションパズルを作りたかったという一作。プレイヤーは悪戯好きの犬となって、農夫の目をかいくぐり、畑の野菜を食べていく。マップ上には押して移動できる箱や、体を隠せる茂み、一定時間ダッシュできるアイテムなどがあり、これらを活用しながら野菜を食べつつ、ゴールをめざしていく。近日中にリリース予定だ。
◆『Tiny Guardians』
ファンタジー世界が舞台のカジュアル・リアルタイムストラテジーで、プレイヤーは魔法使いのルナリーとなり、彼女の師匠を探す旅に出る。ルナリーはカードから護衛を召喚する術を身につけており、マナを消費して全12種類、5レベルの兵士を召喚可能だ。プレイヤーの操作は大まかな移動方向を決めることと、兵士たちの召喚や位置の変更、魔法の発動など。英語版のみだがストーリー要素は薄いので十分に楽しめる。
『Tiny Guardians』ダウンロードリンク
Google Play
⇒ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kurechii.tinyguardians
App Store
⇒ https://itunes.apple.com/app/id893448956
インディプライズアワードはカジュアルコネクトの各開催地ごとに実施される。次回はサンフランシスコで8月11日から13日まで開催されるカジュアルコネクトアメリカで開催される予定で、現在エントリーが始まっている。過去の受賞作品は公式サイト( http://asia.indieprize.org/ )から確認できる。