【Chinajoy2015】チャイナジョイのB2Bエリアで開発中の注目作をいち早くチェック②

  パブリッシャーや海外ライセンシーなどを求めて、開発中のスマホアプリが並ぶチャイナジョイのB2Bエリア。日本でもリリースを期待したいアプリをチェックしてみた。

  ◆CHAOS CLASH(Mechanical Games)

チャイナジョイ2015

  B2Bエリアに出展されたアプリのうち、筆者の見た中で最高のクオリティだと認定できるのが『CHAOS CLASH』だ。ゲームエンジンにUnityを使用しており、iOS、Androidだけでなく、PS4、Xbox One、PCのマルチ展開を予定しているとのこと。ブースでもスマホとPCの両方でデモを行っており、どちらも遜色のないクオリティで遊べるのには驚かされた。

チャイナジョイ2015
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  ゲームはクォータービュー視点のアクションRPGで、デモ版では5体のキャラクターから3体を選んで、3つのステージをプレイできた。プレイヤーが操作できるのは1体のみで他はAIがコントロールし、リアルタイムで操作キャラクターが変更可能だ。操作はPC版はコントローラ、スマホ版はバーチャルパッドで行い、通常攻撃に加えて3種類の特殊技が使用可能。特別なカットインが入るスペシャル技も繰り出せる。

チャイナジョイ2015
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  AIの作り込みもなかなかのもので、コマンド式RPGなどと異なり、各々が勝手に攻撃を繰り出すだけということもあり、特にストレスに感じることもない。全体マップが存在しないが、AIキャラクターが勝手に動くので、操作を切り替えつつ進むと自然に目的地にたどり着くことができた。背景やキャラクターのグラフィック、アニメーションのモーション設定なども秀逸で、他社のゲームと明らかな違いが感じられた。

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  同社は福建省に本社を構えるが、ファウンダーでクリエイティブディレクター兼アートデザイナーのデイビッド・リンドセイ氏はニュージーランド出身だ。4ー6ヶ月後にリリースの予定で、その際には10レベル&30体のキャラクターを盛り込む予定。そのうち半数は他社IPのキャラクターを登場させたいと語っていた。まず中国と日本でサービスインし、次に北米でリリースする計画で、現在パブリッシャーと交渉中とのことだ。

  ◆合金子弾/BULLET ALLOY(PALM JOYS)

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  『魂斗羅』のような横スクロールアクションシューティングで、この手のジャンルが好きなら必見のタイトルになりそうなのが『合金子弾/BULLET ALLOY』だ。操作は左右+ジャンプ+前転が基本で、他にグレネードと、3種類(砲撃・攻撃機・艦砲射撃)の支援要請も出せる。射撃と照準は自動なので、プレイヤーは移動だけに集中すればいい。操作も快適でスマホだからといって遊びにくさは感じられなかった。

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  武器はマシンガンとピストルを切り替えられ、ステージ上のアイテムをゲットすると時間限定で威力が強化される。またステージ上を民間人の女性がうろうろしていることがあり、助けるとアイテムをくれることもある。アイテムには主武器・副武器・グレネード・近接武器・防具があり、防具はさらにヘルメット・防弾チョッキ・ズボンなどに別れていて、それぞれレベルアップさせられる。

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  ステージは数分程度でクリアでき、10ステージで1ミッションが完結する。最初のミッションは中東が舞台で、地方の豪族がボス。ゲリラ兵やラクダ兵、地対地ミサイルなどが登場し、輸送機からの攻撃がボスキャラクターだった。次のミッションは大陸横断列車といった具合で、バリエーションに飛んだ骨太のアクションが楽しめそうだ。何も考えずにスカッとしたいときに最適の一作だろう。

  ◆SuperD(SuperD)

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  B2Bエリアにはアプリだけでなく、ツールやミドルウェア、デバイス類なども出展される。その中でも、ひときわ目をひいたのが「SuperD」だ。Android OSが搭載されたデバイスで、グラフィックAPIにOpenGLを採用しているアプリであれば、基本的になんでも立体視にしてしまうという優れもの。コントローラにはiOSデバイスを使用し、本体との接続にはBluetoothを使用している。

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  構造は単純で、天板の内側に液晶があり、この映像がハーフミラーに反射されて立体に見える仕組みだ。天板には二つのカメラがあり、最初に使用者の瞳孔間の距離を測定する。その後、デバイスの正面からハーフミラーを覗き込むと、キャラクターなどが立体に浮き上がってみえる。デバイスがOpenGLにネイティブ対応し、自動的に映像素材を区別して立体化する点がミソで、エンジニアリングの産物だ。通常は折りたたんでおき、使用時にだけZ型に展開するので、収納に場所をとることもない。

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  アプリはGoogle Playなどから本体にダウンロードし、ゲーム以外に3D映画や3D写真なども再生できる(ゲームと違い、これらは最初から立体視に対応している必要がある)。数ヶ月以内に予価300ドル前後で発売される予定で、その後iOSだけでなく、Android端末をコントローラにできるバージョンも発売される見込みだ。同社はシリコンバレーにも支社を持つベンチャーで、過去にスマホ向けにソリューションを卸した経験があり、これが初のB2C製品。日本でもぜひ発売したいと話していた。

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