ゲーム制作×青春!【 マンガ とりあえず「ゲーム部!」3 】#3-2 「リリースできるのです!」

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監修・原案:「ゲーム部!」実行委員会
まんが:森宮鈴

「ゲーム部!」実行委員会公式Twitter: @gamebu_info

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■コラム「ゲーム業界に行こう!」:業界の構造について

 ひとことに「ゲーム会社」と言っても、パブリッシャーとデベロッパーが存在します。

 パブリッシャーとはゲームをパブリッシュ(発表・公表)する会社で、ゲームの開発からリリース、販売までを手掛けます。ゲームの開発~リリースには多くの資金が必要なため、資金力のある企業が多いです。
 会社名が前面に出るので、一般の人が「ゲーム会社」と聞いて、まず想像するのはパブリッシャーだと思います。

 コンシューマゲームしかない時代は、パブリッシャーとデベロッパーが明確に分かれていましたが、スマートフォンアプリの場合、Google PlayやApp Storeなどで、誰でもリリースができるため、規模の小さい会社でもパブリッシャーとなる会社も出てきました。

 デベロッパーは、パブリッシャーから仕事を受託して、ゲーム開発を行います。会社の規模はさまざまで100人を超える会社もあれば、数名のところもあります。
 また、ゲームの全パートを請け負うのではなく、グラフィック、企画、シナリオ、サウンドなど、開発作業の1パートだけを請け負う会社も存在します。

 簡単に言えば、ゲームを世に送り出すのがパブリッシャー、作るのがデベロッパーという感じでしょうか。

 ゲーム会社を目指すにも、パブリッシャーに行きたいのか、デベロッパーに行きたいのかで、やや対策が異なってきます。

●応募作品が重要!

 大手有名パブリッシャーには、毎年「数万人」がエントリーすると言われ、そこから書類審査、試験、面接複数回を経て入社に至るので、なかなかの高倍率になります。
 一部のパブリッシャーでは、大学以上の学歴でしかエントリーできなかったりするので、事前によく調べてくださいね。大手パブリッシャーへの入社を夢見て専門学校に行ったのに受けられなかった……という学生を毎年何人か見かけます。
 また、SPI試験(適性検査)を実施する会社もあるので、事前に試験対策もやっておいた方が安心です。もちろん、作品もきちんと用意しましょう。
 あと、会社によってはその会社独自の課題があったり、ユニークな試験を行っているところもありますので、早めにチェックして情報をつかんでおきましょう。

 それに比べると、デベロッパーは会社数も多く、パブリッシャーほど倍率が高くない印象です。書類審査があって2~3回の面接で入社となるのが一般的かと思います。

 倍率、面接回数だけをみるとパブリッシャーより入りやすい印象を受けますが、応募時の作品(ポートフォリオ)の出来によって大きく明暗が分かれます(これはパブリッシャーにもいえることですが……)。
 作品の出来が悪ければ、100社受けても100社落ちてしまうシビアな現実が待ちかまえているのです……!

 パブリッシャーに行くのもデベロッパーに行くのも、第一関門は書類(作品)選考。その重要な作品作りで注意すべき点は、後日、書かせて頂きますね。

By かもちゃん先生 @gamebu_info

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【今回の登場人物】

ゲーム部かねこ
◆かねこ:「ゲーム部!」リードプランナー。本作主人公。性格は明るく活発で、負けん気が強い。楽しそうな事にノリでとびつくが飽きっぽい。ゲーム作りの魅力に目覚めてきた感じ。が、やはりノリが軽い……。今、一番はまっているゲームは『セブンナイツ』。
ゲーム部ゆってぃ
◆ゆってぃ:「ゲーム部!」プランナー? 「かねこ」の事を慕っていて、いつもついて回っている。「かねこ」の行き先には必ず「ゆってぃ」あり。どこでもいっしょ、トイレもいっしょ。最近、少しではあるが自立してきたという噂。「ゲーム部!」のマスコット的立ち位置。今、一番はまっているゲームは『クッキージャム』。
ゲーム部ぐっちゃん
◆ぐっちゃん:「ゲーム部!」リードプログラマー。数学の成績が学年トップの美少女。彼女に憧れる男子学生は多いが、容赦なく手厳しいセリフを浴びせるため、なかなか話しかける男子はいない。クールなようで、実は友情に熱い一面も。今、一番はまっているゲームは『ハースストーン』。
ゲーム部アッキー
◆アッキー:「ゲーム部!」デザイナー。ホストとよく間違われるが、こう見えて美術部員。「みんなのアイドル☆アッキー」を自称していて、イタい奴だと思われている。打たれ弱い。1-8話で絵の腕前をけなされて以来、ゲーム部に顔を出してなかった。復活は果たしたが、それがいつまで持続するかが気になるところ…。最近はすっかりモブ化している。今、一番はまっているゲームは『逆転オセロニア』。
ゲーム部かもちゃん先生
◆かもちゃん先生:「ゲーム部!」顧問。担当科目は現国。着任早々「ゲーム部!」を立ち上げ、生徒にゲームを作らせようとするなど、かなり強引。元々ゲームプランナー。今、一番はまっているゲームは『A3!』。

(C)森宮鈴/「ゲーム部!」実行委員会
※この物語はフィクションなので、実在の学校・人物とは一切関係ありません。