監修・原案:「ゲーム部!」実行委員会
まんが:森宮鈴
「ゲーム部!」実行委員会公式Twitter: @gamebu_info
■ゲームプログラマは語る
「モチベーション維持はとっても大切」
頭脳労働へ従事してより早ウン十年。
この仕事、調子の良いときにはアイディアも沢山沸いてきますし、スランプに苛まれればバグ退治にも時間がかかります。
長い期間やっていれば、モチベーションの上下は誰でも経験するもの。
さて僕達開発者は、一体どのようにモチベーションを保っているのでしょう?
まずは、僕の周りでみられる、個性的な方法をご紹介して参りましょう。
二十年前、共にシューティングゲームを開発したディレクターNさんは、大の車好き。
彼の開発デスクには、キーボードとマウスパッドを置くスペースへすら浸食し、無数のスポーツカープラモデルが飾られています。
数々の愛車達に見守られながらでなければ、能力を存分に発揮できないと豪語しておりました。
プログラマーAさんは、給料の大半をジャズへ注ぎ込むお洒落なエンジニア。
会社のデスクへ、ウン十万円相当のオーディオセットを備え、四六時中ジャズに浸る事で気分を盛り上げています。
プロデューサーZさんは大のコーラ好き。一日何本飲んでいるのか判りません。健康面が心配ですが、これもきっと彼の原動力なのでしょう…
こうやって、自分のモチベーションを維持することも大切ですが、チーム制作をしていれば、メンバーのモチベーションの上下にも直面することとなります。
誰かがモチベーションを崩してしまった場合にどのように対応していくか?
これが長期間にわたるゲーム開発においては非常に重要となってきます。
まずは、直接的な理由があれば可能な限りそれを取り除くこと。
その上で、相手に合わせた対応が必要となってきます。
これには正解はありません。
人間は千差万別なので、誰にでも通用する方法というものはないからです。
これは僕の考えですが、相手も人間である…ということを頭に入れて、誠心誠意、向かい合う事が大切なんじゃないかと思います。共に泣き、共に笑ってくれる相手に、嫌な感情を持つ人間は少ないと思いますし、その積み重ねが、信頼関係につながっていくんじゃないかと思います。
モチベーションコントロールが上手くいかないと、離脱者が生まれたり、最悪はチーム崩壊なんてこともあり得ます。
そんな悲しい結末をむかえないように、自他のモチベーションには気を遣いましょう。
【今回の登場人物】
◆かねこ:性格は明るく活発で、負けん気が強い。楽しそうな事にノリでとびつくが、飽きっぽい。それで今までもさんざん失敗をしているが、こりてない。属性「主人公」
◆ゆってぃ:「かねこ」の事を慕っていて、いつもついて回っている。「かねこ」の行き先には必ず「ゆってぃ」あり。どこでもいっしょ、トイレもいっしょ。属性「天然」
◆ぐっちゃん:数学の成績が学年トップの美少女。彼女に憧れる男子学生は多いが、容赦なく手厳しいセリフを浴びせるため、なかなか話しかける男子はいない。属性「メガネ」
◆アッキー:ホストとよく間違われるが、こう見えて美術部員。「みんなのアイドル☆アッキー」を自称していて、イタい奴だと思われている。8話で絵の腕前をけなされて以来、ゲーム部に顔を出してなかった。今回復活するも、それがいつまで持続するかが気になるところ……。属性「チャラ男」
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(C)森宮鈴/「ゲーム部!」実行委員会