監修・原案:「ゲーム部!」実行委員会
まんが:森宮鈴
「ゲーム部!」実行委員会公式Twitter: @gamebu_info
TIPS:ゲームのバランス調整①
面白くなると思っていたゲームが、いざ組み上げてみると……面白くない!?
こういうことは、ゲーム開発の現場でよくおこる事件である。
そこで大幅に仕様変更をすることもあれば、タイミングを調整したり、要素を加味したり、逆に減らしたり…調整してゲームの面白さを追求するのは、むしろこれから。
学生のゲーム制作を見ていると、スケジュールでゲームバランスの調整をする時間が、全く考慮されていないケースも多い。
ゲームは作りっぱなしでは面白くない。
まずは、メインのゲームシステムのところを早めに遊べる状態に持っていき、検証を行う事が大切。また、調整にもそれなりに時間がかかるので、それを考慮したスケジューリングをしておくこと。
■ゲームプログラマは語る(本家URL http://iapp7.blog29.fc2.com/)
「このゲーム、面白い……???」
おや、本編ではなにやら、再び不穏な空気に見舞われているようですね。
チーム皆、一つになって、まだ見ぬ「ゲーム」のアイディアを掲げ合い、手探りで作ったプロトタイプ版。
多少は荒削りであったとしても、その感慨はきっと、ひとしおであったことでしょう。
皆で決めた通りに試作を行い、皆で決めた仕様で実装されたそのゲーム。
達成感に沸いているチームの姿というものは、いつ見ても素晴らしいものですね。
しかし……。
「あれ……このゲーム、面白いのかな……?」
ゲーム開発の現場では、プロ・アマ問わず、きっと多くの人達へ訪れるこの感覚。
突然彼らを襲ったこの虚無感の正体とは、一体なんでしょう?
要因は様々ありますが、ゲーム開発通例として「試行不足」が挙げられます。
かねこ達はまだ、自分達の生み出したこのゲーム上で、様々なパターンを遊んでいないんですね。
プロトタイプで作った曲には、すぐに飽きてしまったのかもしれません。
ここから沢山の曲でテストし、プレイし、自分達でその楽しさや感覚を確認しながら、ルールを調整、変更、時として大胆に改変しながら、ゲームを育てていく事が大切です。
【今回の登場人物】
◆かねこ:性格は明るく活発で、負けん気が強い。楽しそうな事にノリでとびつくが、飽きっぽい。それで今までもさんざん失敗をしているがこりてない。至福のひと時は「音ゲーでハイスコアを更新したとき」
◆ゆってぃ:「かねこ」の事を慕っていて、いつもついて回っている。「かねこ」の行き先には必ず「ゆってぃ」あり。どこでもいっしょ、トイレもいっしょ。至福のひと時は「かねこちゃんが笑っている時」
◆ぐっちゃん:数学の成績が学年トップの美少女。彼女に憧れる男子学生は多いが、容赦なく手厳しいセリフを浴びせるため、なかなか話しかける男子はいない。プログラマー。至福のひと時は「ダージリンティーを飲む時」
◆雄大:幼なじみである「ぐっちゃん」にくっついて、情報学科に入学したものの、プログラムの成績は??? よくしゃべり、場を盛り上げるのが得意。 プログラマー。至福のひと時は「手に入らないと思ってたレトロゲームのロムが手に入った時」
◆将軍:幼なじみである「雄大」にくっついて、情報学科に入学。人間より動物としゃべるのが得意。普段はあまりしゃべらないが、突如、動物の鳴きまねをして周囲を驚かせることがある。プログラマー。至福のひと時は「動物と遊んでいる時」
◆アッキー:ホストとよく間違われるが、こう見えて美術部員。「みんなのアイドル☆アッキー」を自称していて、イタい奴だと思われている。8話で絵の腕前をけなされて以来、ゲーム部に顔を出してなかった。復活は果たしたが、それがいつまで持続するかが気になるところ…。デザイナー(仮)。至福のひと時は「女の子とお話している時」
◆イズミサワ(コラム担当):幼少時代より幾星霜、三度の飯よりゲームが大好き、紆余曲折を廻り巡って、今ではとうとうゲーム造りが生業となっているゲームプログラマ。ゲーム制作の世界へログインしたまま早数十年、一度もログアウトした事はなし。至福のひと時は「休日のニ度寝」
(C)森宮鈴/「ゲーム部!」実行委員会