はてな、有料プランの好調やサーバー監視サービスの拡販で営業益230%増 2019年7月期第1四半期決算

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AWS最上位コンサルティングパートナーと企業連携で、サーバー監視サービス「マカレル」を190か国以上に展開。

株式会社はてな(以下、はてな)は、2019年7月期第1四半期決算を11月30日に発表した。当期経営成績については、売上高は6億6200万円(前年同期比39.3%増)、営業利益は1億5900万円(同227.0%増)、経常利益は1億6200万円(同145.3%増)、四半期純利益は1億1100万円(同132.3%増)だった。

はてな決算

経営成績に関する説明

当第1四半期累計期間は、自社で開発したユーザー参加型サービス群を「コンテンツプラットフォームサービス」と位置付け、その運営を通して培われた技術力やユーザーコミュニティをいかし、法人顧客向けに「コンテンツマーケティングサービス」、「テクノロジーソリューションサービス」をサービス領域として提供した。

コンテンツプラットフォームサービスにおいては、会員数の順調な増加に伴い、はてなブログの有料プラン「はてなブログPro」等の課金売上が好調に推移した。

コンテンツマーケティングサービスにおいては、主に当社が提供する「はてなブログMedia」サービスにおいて、使いやすい操作画面、高いシステム安定性、検索エンジンから評価されやすいサイト構造を実現するための機能強化に努めた。

Googleが業界各社と協力して開発を進める「モバイル環境でWebコンテンツの表示を高速化するプロジェクト」であるAMP(Accelerated Mobile Pages)に国産CMSとしてはいち早く対応し、大手企業、ベンチャー企業を問わず、幅広い企業層に対してサービス提供実績を積み上げている。

また、前事業年度より、提供サービスプランに「レギュラー」「ライト」の2プラン制を導入する等、販売機会の更なる獲得に努め、オウンドメディアを開設する新規顧客数も増加しサービス成長を牽引した。

その結果、コンテンツマーケティングサービスの売上高は前年同四半期比21.4%増の売上成長となった。

テクノロジーソリューションサービスは、主に受託サービスとサーバー監視サービス「Mackerel(マカレル)」で構成されている。

受託サービスについては、株式会社ヒーローズのマンガ雑誌「月刊ヒーローズ」の公式サイトに当社開発のマンガビューワ「GigaViewer」が採用され、提供を開始。ビューワの提供に加え、ビューワに掲載する広告の販売と運用に注力した。

また、大型の受託開発案件の納品及び検収が完了し収益認識にいたった。

保守運用サービスでは、納品済受託開発案件の積上による運用数の増加により、前年同四半期比9.8%増の売上成長となった。「マカレル」については、アマゾンウェブサービス(以下、「AWS」)のパートナー制度「AWS パートナーコンピテンシープログラム」において、「AWS DevOps コンピテンシー」認定を、当社が国内企業で初めて取得。世界190か国以上、数百万のアカウントを持つクラウドサービスであるAWSの顧客企業に対し「マカレル」の拡販を目指した。

また、クラスメソッド株式会社(以下、クラスメソッド)との間で販売店契約を締結。AWSの導入支援に強みを持ち、AWS最上位コンサルティングパートナーであるクラスメソッドとのパートナーシップにより「マカレル」の販売を強化した。

その結果、テクノロジーソリューションサービスの売上高は、第1四半期累計期間の売上高としては過去最高となった。

また、企業価値の向上への取り組みに対し、次の営業費用を重点的に資本投下した。

まず、コンテンツプラットフォームサービスにおいて、前事業年度に引き続き、ITインフラの刷新プロジェクトを展開。インフラ移行に合せて、レガシーサービス「はてなダイアリー」を新しいサービス「はてなブログ」へ統合する等、今後の開発効率向上に向けて体制を整えた。その結果、データセンター利用料が増加し、前年同四半期比4.8%増となった。当該プロジェクトは当事業年度末までに完了する見込みとなっている。

次に、中長期的な事業成長に備えるため、当社サービスの中核を担う人材の採用を推進した。その結果、給料及び手当が増加し、前年同四半期比9.7%増となった。

以上の結果、当第1四半期累計期間の売上高は6億6200万円(前年同期比39.3%増)、営業利益は1億5900万円(同227.0%増)、経常利益は1億6200万円(同145.3%増)、四半期純利益は1億1100万円(同132.3%増)となった。

関連リンク

株式会社はてな
株式会社はてなIR情報 - 2019年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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