子会社ルイスファクトリーの運営タイトル減少によりグループ全体で売上減。ゲームコンテンツ事業は運用タイトルの未獲得などにより減収減益。
株式会社メディア工房(以下、メディア工房)は、2019年8月期第2四半期決算を4月5日(金)に発表。当期連結経営成績は、売上高は10億100万円(前年同期比7.3%減)、営業利益は2200万円(同36.9%増)、経常利益は2700万円(同54.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1800万円(同464.3%増)だった。
経営成績に関する説明
メディア工房グループは、医療ツーリズムや越境eコマース、MRを中心とした新規事業の推進を加速してきた。
売上については、One to One Marketing事業とメディア事業が前年同期比で増加したが、占いコンテンツ事業の売上回復時期が想定より遅れたことと、子会社の株式会社ルイスファクトリー(以下、ルイスファクトリー)における運営タイトル数の減少、コンテンツの長期運営に伴う収益性の低下により、グループとしては前年同期比で減少した。
営業利益に関しては、広告宣伝費と外注費など、全社的なコストの効率化により前年同期比で増加した。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高10億100万円(前年同期比7.3%減)、営業利益2200万円(同36.9%増)、経常利益2700万円(同54.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1800万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益300万円)となった。
セグメント毎の業績は以下。
占いコンテンツ事業
ISP (Internet Service Provider)、各移動体通信事業者、AppleやGoogleなどのプラットフォーム向けに占いコンテンツを企画・制作・配信するビジネスを中心に行なう占いコンテンツ事業と、電話による占いサービスやLINE株式会社の提供する各種占いサービスへのコンテンツ及び占い師の提供を行なうOne to One Marketing事業の2種を展開。
占いコンテンツについては、前年度に行なったコスト効率化による収益率の改善をうけて、当第2四半期連結会計期間においては、売上高の拡大を目的に、機能追加に注力してきた。しかし、当該機能追加に伴う効果は第3四半期連結会計期間以降にみられると予測。
当第2四半期連結会計期間においては、引き続きOne to One Marketingの収益増加により、占いコンテンツの収益減少を下支える結果となった。
上記の結果、売上高は8億4100万円(前年同期比4.6%減)、営業利益は2億6200万円(同4.8%増)となった。
ゲームコンテンツ事業
子会社の株式会社ブルークエストとルイスファクトリーの2社でゲーム配信と運営を行なっている。
ルイスファクトリーにおいては、セカンダリー市場のレッドオーシャン化の影響を受けて新規運用移管タイトルが未獲得だったこと、市場に新規投入するタイトルの増加、運営期間長期化によるユーザーの分散に伴う既存タイトル収益性の低下などの影響により、減収減益となった。
ブルークエストに関しては、収益性を勘案した結果、事業規模を縮小している。
上記の結果、売上高は1億2600万円(前年同期比28.1%減)、営業利益は600万円(同32.1%減)となった。
メディア事業
AIをいかしたキュレーションサイトを運営。
当第2四半期連結累計期間に関しては、既存メディアにおける広告枠の拡大のほか、新規メディア「占いプラス」の多角的な収益体制の構築に注力。それにより、売上高が前年同期比で増加し、営業損失が改善した。
上記の結果、売上高は3000万円(前年同期比50.5%増)、営業損失は1600万円(前年同期は営業損失1800万円)となった。
その他
新規事業については、中国子会社魅仕坊(上海)互聯网科技有限公司、子会社メディトラ、中国個人投資家との間で設立した香港合弁会社日本和心醫藥有限公司を中心に、医療ツーリズム事業と越境eコマース事業の推進に注力してきた。
営業損失が前年同期比で増加したが、これは香港合弁会社の設立遅延に伴う事業計画の一部遅れが生じたもので、収益化時期は3四半期連結会計期間以降を見込んでいると発表。
MR事業については、第3四半期連結会計期間から先行投資を回収しつつ、引き続き改修または機能追加などに資金を使用する予定だ。
上記の結果、売上高は600万円(前年同期比193.3%増)、営業損失は5200万円(前年同期は営業損失4100万円)となった。