メディア工房、占いコンテンツやゲームコンテンツの売上減少などで営業利益3000万円 2019年8月期第3四半期決算

メディア工房

ゲームについては運営タイトルの減少、長期運営による既存タイトルの収益性低下で収益が大きく減少。占いコンテンツ事業も不調。

株式会社メディア工房(以下、メディア工房)は、2019年8月期第3四半期決算を7月5日(金)に発表。当期連結累計については、売上高14億7000万円(前年同期比9.6%減)、営業利益3000万円(同50%減)、経常利益3300万円(同44.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益2000万円(同5.4%減)だった。

メディア工房2019年8月期第3四半期決算

経営成績に関する説明

売上については、One to One Marketing事業とメディア事業が、前年同期比で増加したが、占いコンテンツ事業とゲームコンテンツ事業の売上減少や、開発の見直しなどに伴う新規事業収益化の後倒しの影響により、グループとしては前年同期比減となった。

営業利益については、売上構成の変化に伴う売上原価の増加により、前年同期比減となった。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高14億7000万円(前年同期比9.6%減)、営業利益3000万円(同50%減)、経常利益3300万円(同44.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益2000万円(同5.4%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

占いコンテンツ事業
ISP (Internet Service Provider)、各移動体通信事業者、AppleやGoogleなどのプラットフォーム向けに占いコンテンツを企画、制作、配信するビジネスを中心とする占いコンテンツサービス(占いコンテンツ事業部)と、ユーザーと占い師を電話等で直接結び付けるOne to Oneサービス(One to One Marketing事業部)の2つを展開。

当第3四半期連結累計期間の占いコンテンツサービスについては、利用継続率や各種サービスへのアクセシビリティ等の向上を目的に、システム開発と機能追加を行なっており、現時点では収益に寄与していないが、売上の不調については底打ちとなっている。それにより、引き続きOne to Oneサービスが、占いコンテンツ事業の収益減少を下支えしている状態だ。

上記の結果、売上高は12億4000万円(前年同期比6.7%減)、営業利益は3億9100万円(同1.5%減)となった。

ゲームコンテンツ事業
子会社の株式会社ブルークエストとルイスファクトリーの2社でゲーム配信と運営を行なっている。

当第3四半期連結累計期間においては、ルイスファクトリーを中心にゲーム配信と運営を行なっている他、新規自社タイトルの制作に向けて、企画の立案と推進を行なってきたが、運営タイトル数の減少、並びに運営期間の長期化による既存タイトルの収益性低下により、前年同期比で売上が減少した。

上記の結果、売上高は1億7300万円(前年同期比31.4%減)、営業利益は700万円(同62.9%減)となった。

メディア事業
AIをいかしたキュレーションサイトを運営。

当第3四半期連結累計期間は、既存メディアにおける広告枠の拡大と収益体制の多角化によりに売上が増加した。しかしながら、第4四半期連結会計期間にリリースする新規メディア数本の制作費が、利益を下押しした結果になった。

上記の結果、売上高は5100万円(前年同期比24.5%増)、営業損失は2100万円(前年同期は営業損失1600万円)だった。

その他
新規事業では、国内外の子会社が連携し、医療ツーリズム事業と越境eコマース事業を推進している他、MR技術を利用したアプリケーションの開発に注力してきた。

当第3四半期連結累計期間では、香港合弁会社の設立遅延や、MR技術開発計画の一部見直しにより、開発先行投資の増加と収益化時期の後倒しが発生し、営業損失が前年同期比で拡大した。

上記の結果、売上高は900万円(前年同期比116.1%増)、営業損失は8200万円(前年同期は営業損失6500万円)となった。

関連サイト

株式会社メディア工房公式サイト
2019年8月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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