「DRAGON BALL」や「アイドルマスター」などの主力タイトル関連作が好調に推移。リアルエンターテインメント事業は赤字幅を大きく縮小。
株式会社バンダイナムコホールディングスは、2020年3月期第1四半期決算を8月8日（木）に発表した。当期連結経営成績は、売上高1592億5100万円（前年同期比5.5％増）、営業利益228億3000万円（同27.6％増）、経常利益238億2900万円（同22.2％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益169億2400万円（同15.6％増）だった。
経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間に関しては、国内外でハイターゲット層（大人層）に向けた商品が好調だったトイホビー事業、国内外のネットワークコンテンツや海外の家庭用ゲームソフトのリピート販売が好調だったネットワークエンターテインメント事業等が好調に推移した。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1592億5100万円（前年同期比5.5％増）、営業利益228億3000万円（同27.6％増）、経常利益238億2900万円（同22.2％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益169億2400万円（同15.6％増）となった。
トイホビー事業
国内及び海外において「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルやコレクターズフィギュア等のハイターゲット層に向けた商品や、「DRAGON BALL」シリーズのカード関連商品等が人気となった。
国内においては、ハイターゲット層向けの商品や、「DRAGON BALL」「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズなどの定番IPの玩具及び周辺商品が好調に推移した。
海外では、アジア地域でハイターゲット層に向けた商品や「ウルトラマン」シリーズ等の商品が人気を博した。欧米地域では子ども層に加え、ハイターゲット層に向けた商品の販売やマーケティング強化に向けた取組みを推進した。
上記の結果、売上高は568億4200万円（前年同期比12.5％増）、セグメント利益は68億700万円（同28.5％増）となった。
ネットワークエンターテインメント事業
ネットワークコンテンツにおいて、ワールドワイドに展開中の「DRAGON BALL」や「ワンピース」、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルが、ユーザーに向けた継続的な施策によって好調に推移。家庭用ゲームでは、新作大型タイトルの発売はなかったが、『JUMP FORCE』や『ACE COMBAT7: SKIES UNKNOWN』『ドラゴンボール ファイターズ』等の既存タイトルのリピート販売が、海外を中心に人気を博した。
上記の結果、売上高は712億2200万円（前年同期比1.8％増）、セグメント利益は144億3100万円（同41.4％増）となった。
リアルエンターテインメント事業
アミューズメント施設において、国内既存店売上高が前年同期を上回ったほか、新業態の展開を強化した。
業務用ゲームについては、今後導入予定の新製品の開発を推進した。
上記の結果、売上高は216億1300万円（前年同期比7.6％増）、セグメント損失は3600万円（前年同期は4億7300万円のセグメント損失）となった。
映像音楽プロデュース事業
「ガールズ＆パンツァー」の新作映像の劇場公開、「アイドルマスター」シリーズや「ラブライブ！サンシャイン!!」等の映像音楽パッケージソフトの販売、ライブイベントの開催などのIPプロデュース展開により、話題喚起をはかり人気となった。
しかしながら、パッケージソフト販売全体では、複数の高付加価値商品の発売があった前年同期とのプロダクトミックスの違いにより前年同期には及ばない結果となった。
上記の結果、売上高は91億9100万円（前年同期比4.1％減）、セグメント利益は13億2300万円（同50.6％減）となった。
IPクリエイション事業
映像製作においては、40周年を迎えた「機動戦士ガンダム」シリーズ等で、第2四半期連結会計期間以降公開予定の新作映像の製作や、様々な話題の発信によりIPの話題喚起をはかった。
さらに、IP創出強化に向け、グループ横断での取組みやアニメ製作体制強化等の施策を推進した。
ライセンス収入については、好調だった前年同期と同等の水準となった。
上記の結果、売上高は32億6300万円（前年同期比10.7％減）、セグメント利益は11億4100万円（同4.9％減）となった。
その他
その他事業では、グループ各社へ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務等を行っている会社から構成。これらのグループサポート関連業務における効率的な運営を行なっている。
上記の結果、売上高は73億100万円（前年同期比5.8％増）、セグメント利益は3億700万円（同159.0％増）となった。
