エムアップ、ファンサイトの会員数や電子チケットの扱い増で営業利益3億円 2020年3月期第2四半期決算

エムアップ

売上高が前年同期比162.0%増、営業利益が129.9%増と大きく増収増益。イープラスと資本業務提携を締結し、チケットトレードサービスを推進。

株式会社エムアップ(以下、エムアップ)は、2020年3月期第2四半期決算を11月14日(木)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高53億1000万円(前年同期比162.0%増)、営業利益3億3900万円(同129.9%増)、経常利益3億4300万円(同97.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億8900万円だった。

エムアップ 決算 ハイライト

経営成績に関する説明

アーティストを中心に、タレントや声優、アニメまで幅広いジャンルのファンクラブサイトを事業の軸に、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信、eコマース、電子チケットといった複合的な事業を展開している。

数多くの有力アーティストやコンテンツを保有するという優位性を生かし、それらを相互活用することでグループ全体でのシナジー効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めてきた。

また、VRや電子チケットなど今後の成長分野において、新たな事業領域の開拓と収益の獲得も引き続き推進してきた。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は53億1000万円(前年同期比162.0%増)、営業利益は3億3900万円(同129.9%増)、経常利益は3億4300万円(同97.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億8900万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失25億2400万円)となった。

セグメント毎の業績は以下。

コンテンツ事業
当第2四半期連結累計期間においては、アーティスト等の獲得による新規ファンクラブの開設や、会員向けのチケット先行販売、会員限定のイベントの実施など、収益の源泉になる新規有料会員の獲得に取り組んできた。

加えて、年額制のファンクラブの採用や、サイト及びサービスのアプリ化などを進めることで、多様化する利用者ニーズへの対応、収益獲得のための間口の拡大にも努めてきた。

ファンサイト

電子チケットやチケットトレードサービスをファンクラブサイトに導入すること、サイトのリニューアルなどで、既存サイトにおける会員数の維持向上、単価上昇のための施策などを行なった。

上記の結果、売上高は44億3000万円(前年同期比152.1%増)、セグメント利益は6億4500万円(同100.7%増)となった。

EC事業
当第2四半期累計期間は、アーティストのオフィシャル通販サイトの開設やファンクラブ限定の先行販売などで収益を拡大した。

また、ライブやイベント会場の物販でもスムーズに利用できるQRコード認証やスマホ決済サービス、独自のPOSレジシステムといった新規サービス開発にも注力しており、新しい取り組みとしてグッズの事前販売、会場受け取りサービスも開始するなど、eコマースの枠を超えて、販売機会を増加させている。

チケット

アーティスト関連以外では、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の公式オンラインストアの制作、運営を行なっており、他社とのコラボレーションや商品の先行受注、海外利用者向け販売ページの開設などを行なった。

上記の結果、売上高は2億8900万円(前年同期比11.7%増)、セグメント利益は1億2600万円(同242.0%増)となった。

電子チケット事業
当第2四半期連結累計期間は、有力アーティストのライブやスポーツイベントへの電子チケットの導入を進めてきた。特に、6月に施行されたチケット不正転売禁止法に対応するため、ライブやイベントに行けなくなった人が他者に適法、適切にチケットを譲渡できる公式の仕組みであるチケットトレードサービスを、業界最大手のプレイガイドの1社である株式会社イープラスと子会社を通じて資本業務提携を締結。それにより、公式2次流通のスタンダードになるためサービス普及の推進と、会員向けのプレミアムサービスを開始した。

電子チケット周辺領域のサービスに関しては、プロ野球の公式カードコレクションアプリで新たに1球団のサービスを開始し、合計で8球団のアプリを展開している。

今後についても、カードコレクションアプリのスポーツ以外への横展開や、新しい電子チケット付加サービスの開発、提供を進めることで、周辺領域でのビジネスを拡大させる計画と発表した。

上記の結果、売上高は5億3500万円、セグメント損失は9300万円となった。

カードコレクション

その他事業
上記3つのセグメントに属さないもの、主に新規事業開発を行なう連結子会社の収益等などを計上。

当第2四半期連結累計期間は、引き続き将来の収益獲得に向けた事業育成を行なってきた。

上記の結果、売上高は6600万円、セグメント損失は1600万円となった。

子会社

関連サイト

株式会社エムアップ公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第2四半期決算補足説明資料

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