エヌジェイHD、ゲーム事業の利益低下で営業利益8割減の4500万円 2020年6月期第3四半期決算

エヌジェイHD

ゲーム事業はウィットワンで承継したゲーム運営サポート事業が売上に寄与も、利益率低下やロイヤリティ収益減で利益は伸ばせず。

株式会社エヌジェイホールディングスは、2020年6月期第3四半期決算(連結)を2月13日(木)に発表した。当第3四半期連結累計期間の売上高は86億8600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益は4500万円(同81.4%減)、経常利益は2200万円(同89.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4000万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益2億1200万円)だった。

エヌジェイHD 決算

経営成績に関する説明

ゲーム事業においては、Windows7のサポート終了対応や生産性維持のため、開発機材の更新や各種開発ソフトウェア導入などの開発環境の整備を進めてきた。また、小規模や短期案件、終了案件等による人材リソースの空き稼動への対策も行なった。

モバイル事業では、端末値引き上限導入に伴う駆け込み需要の取り込みと、その後の反動に対して、1台当たり粗利単価の改善に取り組んできた。

売上高については、ゲーム事業にて2018年10月1日に株式会社ウィットワン(以下、ウィットワン)から継承したゲーム運営サポート事業の寄与、前期からの納品ずれ込み案件の計上、開発体制の拡大により増収となった。モバイル事業では、消費税増や、改正電気通信事業法の施行前までは駆け込み需要が続いたことで販売が順調であったが、施行以降は販売が大きく減少したことにより減収となった。

営業利益及び経常利益に関しては、ゲーム事業にて原価増加による開発案件の利益率低下やロイヤリティ収益の減少、Windows7終了や開発体制拡大に伴う開発環境整備費用等の販管費の増加などの影響により、稼働率が計画を下回ったことで減益となった。

モバイル事業では、販売の減少に対して1台当たり粗利単価の改善と販管費の抑制に取り組んだ結果、概ね前期並みとなった。

セグメント毎の業績は以下。

ゲーム事業
株式会社ゲームスタジオ、株式会社ライエース、ウィットワンでゲームの受託開発及び運営の受託を行なっている。

株式会社ブームと株式会社エヌジェイワンに関しては、2019年8月23日付「連結子会社3社間の経営統合に関するお知らせ」で発表した内容の通り、ウィットワンを統合先として、2019年11月1日付にて統合を完了した。

当第3四半期連結累計期間の売上高については、ウィットワンで承継したゲーム運営サポート事業の寄与、前期からの納品ずれ込み案件の計上及び開発体制の拡大により、前年同期比で増加した。

セグメント利益は、原価増加による開発案件の利益率低下やロイヤリティ収益の減少、Windows7終了や開発体制拡大に伴う開発環境整備費用等の販管費の増加などの影響で、稼働率が計画を下回ったことで減益となった。

上記の結果、売上高は59億4800万円(前年同期比21.5%増)、セグメント利益は2億7000万円(同37.7%減)となった。

エヌジェイHD ゲーム事業 概要

モバイル事業
株式会社ネプロクリエイトにてauショップ等のキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末とサービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営。

当第3四半期連結累計期間については、売上高が消費税増税や改正電気通信事業法の施行の前までは順調だったが、施行以降は、販売が大きく減少したことで減収となった。

セグメント利益は、販売の減少に対して1台当たり粗利単価の改善と販管費の抑制に取り組んだ結果ことでわずかながら減益となった。

上記の結果、売上高は26億7800万円(前年同期比7.1%減)、セグメント利益は5500万円(同3.1%減)となった。

エヌジェイHD モバイル事業 概要

その他
クレジット決済事業と外食事業などを行なっている。。また、前期第2四半期連結会計期間からセグメント区分の変更に伴い、人材ソリューション事業が含まれている。

当第3四半期連結累計期間においては、人材ソリューション事業を構成していた株式会社トーテックが、前期の第2四半期連結会計期間から連結子会社から持分法適用会社へ異動したことで売上は減少した。

上記の結果、売上高は6600万円(前年同期比82.0%減)、セグメント利益は43万円(前年同期はセグメント損失200万円)だった。

関連サイト

株式会社エヌジェイホールディングス公式サイト
2020年6月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年6月期(第29期)第3四半期決算補足資料

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