メディア工房、ゲームコンテンツ事業の減収減益で営業利益63%減 2020年8月期第2四半期決算

メディア工房

占いコンテンツで個別対応のOne to Oneサービスが事業の収益減少を下支え。ゲーム事業は新作の売上不振で損失を計上。

株式会社メディア工房(以下、メディア工房)は、2020年8月期第2四半期決算(連結)を4月10日(金)に発表。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高9億200万円(前年同期比9.9%減)、営業利益800万円(同63.0%減)、経常利益400万円(同84.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失3000万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1800万円)だった。

メディア工房 決算

経営成績に関する説明

メディア工房グループでは、新規事業による新しい収益基盤の構築と、これを支える既存事業の収益改善に尽力してきた。

地道な運営体制や方法の見直しにより、一部既存事業では収益の維持または増加したが、主にゲームコンテンツ事業の売上収益の減少と、新規事業への先行投資の増加によって、当第2四半期連結累計期間の業績を押し下げることになった。

また、2020年3月19日に行なった取締役会において、医療ツーリズム及び越境eコマース事業に関する経営資源の集中、グループ経営の効率化から、中華圏における事業推進拠点を香港に集約するため、魅仕坊(上海)互聯網科技有限公司を解散し、清算手続きをはじめることを決議した。これにより、特別損失2300万円を、当第2四半期連結累計期間に計上した。

セグメント毎の業績は以下。

占いコンテンツ事業
ISP (Internet Service Provider)、各移動体通信事業者、AppleやGoogleなどのプラットフォーム向けに占いコンテンツを企画、制作、配信するビジネスを中心とする占いコンテンツサービスと、ユーザーと占い師を電話等で直接結び付けるといった双方向のやり取りを特徴とするOne to Oneサービスのふたつにわかれている。

占いコンテンツサービスでは、モバイルコンテンツを中心に細かな分析と運用施策を徹底することで、一定の利益を確保していたが、Web(ブラウザ)コンテンツにおける会員数減少が影響し、前年同期比で売上が減少、収益は横ばいになった。

One to Oneサービスに関しては、売上収益は大きくないものの堅調に推移し、占いコンテンツ事業を下支えした。

上記の結果、売上高は7億9000万円(前年同期比6.0%減)、営業利益は2億6800万円(同2.3%増)となった。

ゲームコンテンツ事業
子会社の株式会社ブルークエスト(以下、ブルークエスト)と株式会社ルイスファクトリー(以下、ルイスファクトリー)の2社でゲーム配信と運営を行なっているが、ブルークエストに関しては、収益性の観点から事業規模を縮小しており、収益のほとんどはルイスファクトリーによるものとなった。

当第2四半期連結累計期間では、株式会社SQとの協業のもと、新規タイトル『コスプリ!!』を制作し配信したが、売上不振になったことで、これに伴う追加開発の発生、及びセカンダリー運営タイトルの運営期間の長期化による収益性低下により、大幅な営業損失を計上した。

上記の結果、売上高は4900万円(前年同期比60.7%減)、営業損失は1600万円(前年同期は営業利益600万円)となった。

メディア事業
AIをいかしたサイトの運営を行なっている。

当第2四半期連結累計期間は、新規メディアリリースに伴う減価償却などで黒字には至らなかったが、既存メディアの安定運営で、引き続き前年同期比で売上増加、営業損失を大幅に縮小した。

上記の結果、売上高は6200万円(前年同期比104.3%増)、営業損失は1000万円(前年同期は営業損失1600万円)となった。

その他
当第2四半期連結累計期間における新規事業は、医療ツーリズム事業、越境eコマース事業及びMR事業の推進を継続してきた。

中国を推進基盤とする医療ツーリズム事業及び越境eコマース事業では、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により進捗に一部に影響があったが、今後ますます医療や衛生、健康への関心が高まると予測し、積極的な顧客及び提携先の開拓につとめた。

MR事業でも、技術改善とアライアンス提携に注力し、独自開発のリアルタイム実写立体動画撮影技術の利用拡大をはかっている。

しかしながら、事業への先行投資が続いていることで、営業損失を計上した。

上記の結果、売上高は100万円(前年同期比70.0%減)、営業損失は5200万円(前年同期は営業損失5200万円)となった。

関連サイト

株式会社メディア工房公式サイト
2020年8月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

メディア工房