アクセルマーク、ブロックチェーンゲームやIoTへの投資で赤字拡大 営業損失4億円 2020年9月期第2四半期決算

アクセルマーク

ブロックチェーンゲーム関連事業とIoTに経営資源を集中。金融市場相場の下落でブロックチェーン市場に個人投資家が増加。

アクセルマーク株式会社(以下、アクセルマーク)は、2020年9月期第2四半期決算(連結)を5月14日(木)に発表した。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高14億3436万円(前年同期比0.7%減)、営業損失4億4460万円(前年同期は営業損失2億8704万円)、経常損失4億4032万円(前年同期は経常損失2億9299万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失6億3619万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失7億7858万円)だった。

アクセルマーク 決算 アクセルマーク 決算サマリー

経営成績に関する説明

アクセルマークグループは「基幹事業の入替による事業構造の転換」を事業方針に掲げ、ブロックチェーンゲーム関連事業とIoTへリソースを集中させている。

これまでにブロックチェーンゲーム『コントラクトサーヴァント-card game-』を他社に先駆けてリリースして運営しているほか、ブロックチェーンゲーム情報メディア「Blockchain Game info」のサービス提供を通じて、関連サービスにおける知見を蓄積している。

また、IoT領域では積雪深センサー「YUKIMI」を用いて全国30自治体と冬シーズンにおける実証実験を実施し、今後の拡販に向けて良好な実験結果が得られた。

セグメント毎の業績は以下。

ゲーム事業
前年同期とゲームタイトルの構成が変化していることに加え、第1四半期連結会計期間にパズルゲーム『COLOR PIECEOUT(カラーピーソウト)』の運用方針の見直しを実施したが、当初の収益想定により下回って推移したことにより前年同期比で減収減益となった。

ブロックチェーンゲーム分野では、『コントラクトサーヴァント -card game-』が、正式サービスの開始以降、初のクラウドセールを行ない、サーヴァントと呼ばれるカードを販売した。アップデート計画を発表し、ユーザーが購入したサーヴァントを活用できる場や機会が増えるようなアップデートを行なってきた。

また、ブロックチェーンゲーム市場の健全化および活性化を目的に、複数社共同で立ち上げた「ブロックチェーンコンテンツ協会」においては、既存法を基に最低限守るべき内容をまとめたガイドラインを公表した。

上記の結果、売上高は3億199万円(前年同期比33.1%減)、セグメント損失は3億5170万円(前年同期はセグメント損失1億8091万円)となった。

アクセルマーク ゲーム事業 アクセルマーク ブロックチェーン

広告事業
アドネットワーク「ADroute」及び運用代行サービス「トレーディングデスク」が伸長し、特に「ADroute」は過去最高の単月売上高を更新したことなどで増収となった。しかしながら、IoT分野の取り組みに対する先行投資により利益は減少した。

「ADroute」では、アドフラウドリストを共有する「SHARED BLACKLIST MEMBERS(以下、SBL MEMBERS)」に参画した。アクセルマークでは、インターネット広告配信においてアドフラウド(広告詐欺)と呼ばれる不正行為に対し、対策を定期的に進めている。しかし、その手口は年々高度化、巧妙化しており、自社の取組みだけではなく、広告配信事業者同士でアドフラウドの情報を共有しあうことで、スピード感をもって対策を行ない、より透明性の高い広告をユーザーに提供できると考えている。

上記の結果、売上高は10億7765万円(前年同期比16.3%増)、セグメント利益は1470万円(同66.0%減)となった。

and Experience事業
IPを活用したサービスとしてオンラインくじサービス「くじコレ」や「プリントくじコレ」などを運営している。

事業構造の転換をはかる上で、サービスを他社に移管する検討を進めるとともに、ブロックチェーンゲーム情報メディア「Blockchain Game info」を中心としたブロックチェーン関連サービスに注力してきた。

特にアセットアナライザーにおいて機能拡充に向けた開発を進めた。

上記の結果、売上高は5848万円(前年同期比11.5%減)、セグメント損失は3269万円(前年同期はセグメント損失7467万円)となった。

関連サイト

アクセルマーク株式会社公式サイト
2020年9月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年9月期第2四半期決算説明資料

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