シリコンスタジオ、新型コロナウイルスの影響で受注活動が苦戦 営業利益2900万円 2020年11月期第2四半期決算

シリコンスタジオ

新型コロナウイルス感染症拡大で、時差出勤やテレワークを導入。一部事務所を2020年10月に解約することに伴い、減損損失3300万円を計上。

シリコンスタジオ株式会社(以下、シリコンスタジオ)は、2020年11月期第2四半期決算を7月7日(火)に発表。当第2四半期連結累計期間におけるグループの業績は、売上高20億9600万円(前年同期比9.4%減)、営業利益2900万円(同11.6%減)、経常利益3300万円(同16.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失700万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益4600万円)だった。

シリコンスタジオ決算

経営成績に関する説明

新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を受けて、シリコンスタジオでは、従業員及びその家族の健康に配慮して、時差出勤やテレワークを導入することで、事態の長期化に備えるとともに、強みを持つコンピュータグラフィックス関連ビジネスに多角的に取り組んできた。

開発推進・支援事業では、引き合いの多い機械学習向け教師データCG制作ツールの機能改善や、ミドルウェアの新型家庭用ゲーム機への対応準備に取り組んだ。一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大により、見本市への出展取り止めや訪問営業活動の自粛などの影響で、受注活動に支障が生じているとのこと。

人材事業においては、緊急事態宣言以後、採用選考の長期化等の影響を受けているものの、人材派遣、有料職業紹介サービスともに堅調に推移している。

前年度より継続中の他社との協業コンテンツについても若干の利益が発生しており、「その他」のセグメントに計上した。

また、「with コロナ」時代に対応するべく、2020年6月より在宅勤務制度を本格導入することを決定。これに伴い、事務所レイアウトの再配置を実施し、賃借している事務所の一部を2020年10月に解約することとし、解約の決定に伴い、減損損失3300万円を特別損失に計上した。

セグメント毎の業績は以下。

開発推進・支援事業
当第2四半期連結累計期間におけるミドルウェアライセンス販売の売上高は、新型コロナウイルス感染症等の影響により、利用者からの評価に時間を要していることから減収となった。

受託開発の売上高は、前年同期において大型案件の検収があったことの反動等による減収という結果になった。

ネットワーク構築・運用等のサービスを提供するソリューション売上は、運用タイトル数の減少などにより、減収となった。

上記の結果、売上高は11億3300万円(前年同期比14.8%減)、セグメント利益は6300万円(同32.4%減)だった。

人材事業
当第2四半期連結累計期間における派遣先で稼働した一般派遣労働者数は延べ1436人、有料職業紹介の成約実績数は167人とのこと。

上記の結果、売上高は9億1400万円(前年同期比0.6%増)、セグメント利益は2億400万円(同9.2%増)だった。

関連サイト

シリコンスタジオ株式会社公式サイト
2020年11月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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