DNP、電子書籍販売の好調も書店売上と印刷受注数の減少で減収減益 営業利益96億円 2021年3月期第1四半期決算

大日本印刷

新型コロナウイルス感染症の拡大対策にともなう巣ごもり需要の増加で、ハイブリッド型総合書店「honto」の電子書籍販売が順調。

大日本印刷株式会社は、2021年3月期第1四半期決算短信(連結)を8月5日(水)に発表した。当第1四半期連結累計期間の連結売上高は3235億5100万円(前年同期比6.1%減)、営業利益は96億4800万円(同30.2%減)、経常利益は135億8500万円(同20.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は74億100万円(同58.9%減)だった。

大日本印刷 決算

経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間は、収益性と市場成長性の2つの軸に基づいて設定した「IoT・次世代通信関連事業」や「環境関連事業」などの注力事業を中心に、経営資源の最適配分や競争力強化のための構造改革に取り組んだ。

また、環境や人財、人権に関する取り組みを強化するなど、グループ全体の持続可能な成長を支える基盤強化にも注力した。

書籍の出版やハイブリッド型総合書店「honto」などを行なう出版関連事業については、新型コロナウイルス感染症による外出自粛や休校などによって自宅で過ごす機会が増えるなか、書店とネット通販、電子書籍販売を連動させた「honto」事業の電子書籍販売が順調に推移した。

しかしながら、書店の売上が営業時間の短縮や休業によって大幅に減少したことに加え、紙の出版物の市場縮小が続いたことから、書籍や雑誌の印刷受注が減少した。

関連サイト

大日本印刷株式会社公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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