台北ゲームショウ2015のBtoB(インディーズゲームフェスタ)コーナーでは、2人プレーが可能なタブレット向けゲームも出展されていた。ここでは2作を紹介しよう。
『MONSTER MEDIC』(TERNTEK)
ダウンロードリンク: 近日配信予定
最初のタイトルは『MONSTER MEDIC』だ。ゲームは「ミクロの決死圏」ばりに、極小化した特殊挺で人体に入り込み、病気の素となっているウイルス(モンスター)を退治していくというもの。ポップなグラフィックや可愛らしいキャラクター(アーティスト曰く、日本人イラストレーターの326(みつる)に影響を受けたとのこと)で、万人受けしそうなゲームになっている。
画面中央には特殊艇が表示されており、タブレットの両側には操作アイコンが配置されている。アイコンは「Drive(移動)」「Repair(修理)」「Fire(攻撃)」「Mini-Canon(ボム)」の4つで、「Drive(移動)」をタップしてから画面上をタップすると、自機からその地点まで直線が引かれ、その方向に自機が進む仕組みだ(自機は中央に固定されているので、背景がスクロールすることになる)。
「Fire(攻撃)」でも同様で、タップした方向に向けてガンが連射される。画面上をスワイプすれば自機が回転し、四方八方に弾丸を撒き散らすこともできる。ゲームを始めると四方八方からモンスターが押し寄せてくるので、これと「Mini-Canon(ボム)」で撃退する仕組みだ。また敵から攻撃を受けると自機のライフが減っていくので、「Repair(修理)」を押すと修理挺が画面に表示される。これに接触するとライフが回復する。
とまあ、これだけであれば特になんということもないゲームなのだが、ポイントはCO-OPプレイ(2人協力プレイ)するというのがポイント。ちゃんとお互いに声を掛け合ってゲームを進めないと、思い通りに自機が移動しなかったり、モンスターを攻撃し忘れてしまったりする(特に修理挺になかなか接触できなかったりする)。自機の移動速度もゆっくりめなので、家族で遊ぶのにも最適だ(開発元では、特にアメリカのファミリー層を意識して制作したと話していた)。近日にワールドワイドで配信予定なので期待しよう。
『Space Cycle』(Manacell Studio)
ダウンロードリンク:配信日未定
もう一作は『Space Cycle』(Manacell Studio)だ。本作は画面奥から手前に向かって進んでくるタコ型エイリアンを、画面上をクルクルと円形に回りながら移動し、撃退していくというシューティングゲーム。戦闘空間が円筒状の曲面になっている、いわゆるチューブシューティングで、『テンペスト』や『ジャイラス』を彷彿とさせる内容だ(開発チームも『ジャイラス』を意識したと話していた)。
操作はいたってシンプルで、画面下部を左右にスワイプするだけ。これだけで自機が左右に移動し、オートで攻撃してくれる。ただチューブシューティングなので自機が画面の上に移動すると、左右の移動が反対になってしまうため、なんどか混乱してしまった。一方でボス敵の中には特定の方向からしか攻撃を受け付けない(弱点がくるくる回転する)ものもあるため、360度での攻撃が必須。よく考えられて作られていた。
ちなみに本作はシングルモードとCO-OPモードがあり、後者では2人同時にプレーできる。2つの自機が同じ円周上をクルクルと移動しながら、互いに攻撃してスコアを競うというものだ。出展作は開発中のバージョンで、自機に当たり判定をつけて移動中に衝突するようにしても面白いかも、などと話していた。手軽に盛り上がるには最適なゲームなので、こちらもリリースが楽しみだ。