椿姫彩菜の「スマホゲームって面白いじゃん!」【第10回】ポケラボ『ポイッとヒーロー』の伝道師に会いに行ってみた。【後編】

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 みなさんこんにちは。椿姫彩菜です。いつもご愛読いただきましてありがとうございます。
 第10回目の椿姫彩菜の「スマホゲームって面白いじゃん!」も、前回に引き続き番外編として、『ポイッとヒーロー』の伝道師こと麓さんとの対談の後編をお送りいたします。後編ではお互いのこだわりから『ポイッとヒーロー』のシステムや仕様に突っ込んだ話まで、よりディープなお話をさせていただきました!



 麓俊介(ふもとしゅんすけ)氏こと『ポイッとヒーロー』伝道師(開発運営プランナー)

◆でも、やっぱり愛情を込めて育てていきたい

麓俊介氏(以下「」) 椿姫さんはどんなヒーローでパーティを揃えたりするんですか?

椿姫彩菜(以下「椿姫」) 可愛いヒーローだけで揃えたいんですけど、まだ育てられてないんです。でも、狩人の子たちが強いので、バトルが始まったらまずは狩人を2人くらい配置して、魔法使いの子たちはごめんね(笑)って。あと、回復職やサポート職がどのゲームが好きなので、僧侶は必ず入れてますね。ただ、前線には出さず、ずっとスキルで回復させてる薬草するマン状態(笑)だったりします。ちょっと可哀想だなーと思いつつ。

 でもそれは実は理にかなったプレイなんですよ。『ポイッとヒーロー』って、いかに配置するかというゲームでもあるので、限られた場所を上手く使うのもコツですね。

椿姫 でもやっぱり罪悪感がありますね(笑)。私は好きなキャラがいたら、ずっと使い続けたいタイプなんですよ。だから特殊なキラー属性とかを持っているヒーローは万能じゃないよなって、使わない傾向があります。

 なるほど。可愛くて、どこでも使えるような汎用性が高いヒーローがお気に入りってことですね!

椿姫 なるべく最後まで使ってあげたいんですよ。『ポイッとヒーロー』のヒーローって特化している子が多いじゃないですか。それはそれで個性的だと思うんですが、なるべく得意な敵に左右されない子がいいなと思ってます。

 じゃあ、それはガチャを引くしかないですよ(笑)。レアリティが高いヒーローは万能型が多いので。

椿姫 引いてるんですけどなかなか出なくて……。先日配布されたSRのラッセルくんは強くてみんなパーティに入れてるし助かってるんですけど、初めはあまり使いたくなかったんです。

 好みじゃなかったんですか?

椿姫
 いえ、好みじゃなくて、配布された強キャラに手を出すことが負けのような気がして(笑)。


 (笑)こだわってますねえ!

椿姫 今まで育ててきた子たちと一緒に行くべきなんじゃないだろうか、と思ってたんですけど、あまりに周りで使っている人が多いので、じゃ、ちょっと使ってみよっかなっ……強っ! みたいな(笑)。それまでは戦士を過小評価していたんですけど、ラッセルくんを使ってからは常に頼りにしてますね。

 確かにスキルも強いですし、攻撃速度も速いですしね。

椿姫 でも、やっぱり愛情を込めて育てていきたいので、どうしてもパーティのメンバーが固定されちゃうんです。

 今後は複数のパーティを用意した方がいい展開も考えています。例えば狩人だけで編成しないと難しいとか、魔法が効かないモンスターが出てきたりとか。

椿姫 そういう逆境は燃えますね! プレイヤーが燃える縛りは面白いと思うんです。

 今、目の前でウチのマネージャーが色々とメモってますので、開発の参考になっていると思います(笑)

◆あの~、椿姫さん、ウチでちょっとプランナーとして働きませんか(笑)

 ここまでお話をさせていただいて、なんとなく想像できるんですが、『ポイッとヒーロー』を遊ぶ時はどんなプレイスタイルですか?

椿姫 わりとオーソドックスに、狩人を先に置いて状況に応じて戦士を配置していく感じですね。ソロの時は僧侶は出さない時もありますね。マルチの時は戦士と僧侶をツーマンセル(※編集部注:2人1組のこと)で放置して、上の方は狩人2人がベタつきで攻撃しながら、敵の攻撃を避ける感じですね。ただ、攻撃が激しくなってくるとキャー! ってなっちゃいます(笑)。そんな状況も楽しかったりするんですが。

 当たり前のように使ってらっしゃいますが「ツーマンセル」とか「ベタつき」っていう単語が、完全にゲーマーですね(笑)。

椿姫 (笑)もう麻痺して一般用語だと思っちゃってるんですよ。


 そこまでのゲーマーだと、ヒーローの特性とかスキルは気にする方ですか?

椿姫 あんまり気にはしてないんですけど、見たことのないスキルは一度は使ってみます。ただ、ガチャでイケメン風のヒーローが出た時に、説明をよく読まずにスキルを使ったら自爆してしまってびっくりしました。そこからはスキルの説明もしっかり読むようになりましたね(笑)。その時に知ったのですが、バトル中でやられてしまったヒーローも時間で復活するのは親切だなと思いました。

 復活しなかったら僧侶の価値が上がると思いますが大変でしょうね。でも、復活できないルールとかあったらどう思います?

椿姫 それはそれで面白いと思います。1エリア全部そうなったとしたら、遊び方も結構変わるんじゃないですかね。敵の攻撃もきちんと避けなきゃだし。避けなきゃいけないといえば、ボスの赤マーク攻撃は思い切ったシステムですよね。タワーディフェンスゲームって、アクション性はそんなに求められないじゃないですか。最初見た時は、これって避けちゃっていいのかしらって思いましたもん。でも、ちょっぴり当たってみたいと思ったり(笑)。

 タワーディフェンスゲームだと配置して強化して見るだけという感じが多いんですけど、さらにそこに避けるという要素が加わることで、新しいゲーム性になっているんじゃないかと思っています。その分求められるスキルは高くなりますし、上級ステージに行くと、めっちゃ忙しくなりますが、それもまた楽しんでいただけるのではないかと。ただ、ひとつ意地悪をしていて、ボスは赤マークのフラグ攻撃の前に気絶させる攻撃をしてくるんですけど、それを食らってしまうと見えているのに避けられないという状況になります。

椿姫 あー! それやられたことあります! あれ? なんで避けられないんだって思ってたら気絶してて、敵もコンボ使ってくるんだって驚きました。そういう意味でもバランスが取れてるというか、よしやってやる! ってなりますね。そうそう、ヒーローの移動で思い出したんですけど、ヒーロー同士を入れ替えようとする時に、うっかりスキルを発動させちゃったりすることがあるんですよ。あ! 出ちゃったって。

 それはヒーローが重なった時にスキルが発動するまでの時間が短すぎるのかもしれませんね。

椿姫 あと、ヒーロー同士を直接入れ替えることってできないんですかね。これは単に私のわがままなんですけど(笑)、僧侶で回復させてる時とか切羽詰まってくると入れ替えるだけで大変なんですよね。あとちょっとなのに、とかジレンマもあったり。

 入れ替えを楽にしちゃうとスキルの使い方が犠牲になっちゃうんですよね。でも貴重なご意見だと思います。

椿姫 キャラ特性としてあっても面白いかもしれませんね。今までのようなスキルが使えない代わりに、直接入れ替えられるっていうスキルだけを持っているとか。それだと弱すぎるかな。

 なるほど……。あの~、椿姫さん、ウチでちょっとプランナーとして働きませんか(笑)。あと、こんなキャラが欲しいとかあればぜひ教えてください。


椿姫 ふふふ(笑)。そうですね、例えば移動できないけど超強いとか。固定砲台的な。または僧侶系だったら回復効果範囲が広いとか、妄想が広がりますよね!

 あ~なるほど! 今のところそういったヒーローはいないですね、すごい面白そう。開発をやっていると自分たちの目線で見がちなところがあるので、ユーザーさんからのアイデアとかすごく刺激になりますし勉強になるんです。

椿姫 いえいえ、こちらこそ楽しませてもらってます!

◆魔法使いがちょっと可哀相だなって思ってたんです

椿姫 プレイしていてこだわりなのかな~って思ってたんですが、ホーム画面でクリスタルの数が表示されてないですよね? 他のゲームだと大体表示されてますけど。

 はい、それは6月に実装される予定です。お恥ずかしい話ですが、僕らも、あれ? 表示されてないぞって(笑)。

椿姫 逆にこだわりなのかなって思ってました。なるべくガチャをさせないようにするとか。

 別の観点でのポリシーっていうのはきちんとあって。ソーシャルゲームだとどこでもすべての情報が見られるっていう考えなんですけど、アーケードだと必要な場面で必要な情報を見せる、という考え方やデザインなんですね。ガチャに必要なクリスタルはガチャ画面で見られるという風に。今回は協業でアーケードのチームとも一緒に作っていたので、そういうところが強く出たのかもしれませんね。でもユーザーさんからも見られないの? っていう意見はいただきました(笑)

椿姫 常に自分のステータスはホーム画面で確認したいっていうのはありますよね。次に何をしようか悩んだ時もクリスタルがあれば、ガチャやってみようと思いますもん。でもまあ、私達ゲーマーが慣れちゃってるのかもしれませんね、そしてどんどんわがままになっちゃって申し訳ないと思ってます(笑)。あとわがままついでに、魔法使いを強くする予定とかあったりしますか?

 実は魔法使いはリリース前に弱体化しちゃってるんですね、強すぎたので。それでも、その特徴である範囲攻撃や全体攻撃も使うコストが高いというデメリットがあるので、それを覆すようなイベントも予定しています。マナがいっぱい手に入るステージで、強力なスキルがたくさん使えるような感じですね。

椿姫 狩人ばっかり使ってて、魔法使いがちょっと可哀相だなって思ってたんですが(笑)、それは楽しみですね。

◆誰かと一緒に遊ぶコミュニケーションのツールとして活用してもらえたら嬉しい

椿姫 『ポイッとヒーロー』って、ゲームとしてヒーローの使い所が難しくもあり、面白いと思うんです。

 確かに難しいのですが、その組合せを考えるのがこのゲームの醍醐味だったりするんですよね。単純にパラメータが強くて大ダメージを与えられるといったゲームが多い中で、トーレディングカードゲームのように、ヒーローの特性やスキルを組み合わせることで強くなる。そういった遊び方をしてもらいたいと思って作っています。複雑かと思われるかもしれませんが、その分、戦略性はすごく高くなっていると思います。

椿姫 そういったこだわりというか思いは、スマホゲームをやりこんだ上でたどり着いた結論なのでしょうか?

 そうですね。今までのゲームだとレアリティが最高のキャラが最強という傾向があるんですけど、そういうのが好きではなかったので、『ポイッとヒーロー』はレアリティが低くても、組み合せによっては最強クラスの強さを発揮できるように調整しています。ですので、頭をひねっていただければ、活路は見いだせると思います。

椿姫 その組合せを考えるというところが、先ほどの折れちゃう人達にとってのなんじゃないかと思うのですが、その辺はどう思われていますか?

 まったくその通りで、ゲームが好きな人達にとっては楽しめる要素なのですが、始めたばかりの人達にとっては組み合わせるという概念すらないのかもしれません。レアリティの低いヒーローは弱いと思われて、ゲーム自体が面白くないと思われてしまう懸念がありますので、運営としてもなんとかしたいと考えています。

椿姫 では最後に『ポイッとヒーロー』というゲームを将来的にこんなゲームにしたいという思いはありますか?

 個人的な思いも入ってるんですが、友達と遊ぶ時に何してる? っていう質問をした時に『ポイッとヒーロー』してるよって言われたいと思っていて。学生さんはもちろん社会人の方でもそうなんですが、誰かと一緒に遊ぶコミュニケーションのツールとして活用してもらえたら嬉しいですね。友達と遊ぶなら『ポイッとヒーロー』って思ってもらえる状況にする、というのが僕の今後のビジョンです。

椿姫 なるほど。私も『ポイッとヒーロー』の魅力を少しでも多くの人に知ってもらえるように、布教していこうと思います。今日はありがとうございました!



 前後編にわたってお届けした対談は、最初から最後まで感心し合ったり笑い合ったりですごく楽しかったです。『ポイッとヒーロー』の伝道師として活躍されている麓さんに負けないように、私もこの連載や活動を通じてアプリゲームの魅力を伝えていきたいと改めて思いました。さすが伝道師!
それではまたお会いしましょう!
ばいちゃ!




※対談の内容は編集部で一部調整を行っておりますが、対談の様子をできるかぎりそのままお伝えできるよう掲載しています。

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対談をした人

椿姫彩菜
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