エイチーム、ゲーム事業の減収減益も過去最高の営業利益47億円。2018年期7月期決算。

エイチーム

既存ゲームの売上減少でエンターテインメント事業が減収減益。一方、ライフスタイルサポート事業が過去最高の営業利益を達成。

株式会社エイチーム(以下、エイチーム)は、2018年期7月期決算を、9月7日(金)に発表。当期連結売上高は376億7400万円(前期比8.9%増)、営業利益47億100万円(同15.3%増)、経常利益47億3000万円(同14.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益33億600万円(同428.2%増)だった。

エイチーム決算 エイチーム決算サマリー エイチーム決算振り返り

経営成績に関する説明

2018年7月期については、エンターテインメント事業で売上と利益が減収減益であったが、ライフスタイルサポート事業の大幅な伸びにより、全社連結では売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が、前期比で大幅に増加し、過去最高を記録した。

上記の結果、当連結会計年度の売上高は376億7445万円(前期比8.9%増)、営業利益は47億141万円(同15.3%増)、経常利益は47億3022万円(同14.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は33億612万円(同28.2%増)だった。

セグメント毎の業績は以下。

エンターテインメント事業
自社で開発したオリジナルスマートデバイス向けゲームアプリを、アプリ専用プラットフォームを通してユーザーに提供。ゲームアプリ自体は基本無料で提供し、アプリ内アイテム購入代金が主な収益。

2018年7月期は、引き続き既存ゲームアプリの効率的な運用を進めながら、2018年5月に新規ゲームアプリ『三国BASSA!!』をリリース。

既存ゲームアプリについては、『ヴァルキリーコネクト』や『ユニゾンリーグ』が主力タイトルとして貢献してきたが、全体として売上がゆるやかに減少。『三国BASSA!!』で既存ゲームアプリの売上減少分を十分には補えず、エンターテインメント事業全体では前期比で減収減益となった。

上記の結果、売上高は161億6842万円(前期比16%減)、営業利益は35億8787万円(同6.1%減)だった。

エイチームエンタメ業績振り エイチームエンタメ売上推移 エイチームエンタメトピックス

ライフスタイルサポート事業
引越し、自動車、ブライダル、金融メディアなど様々な事業領域において個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と提携。比較サイトや情報サイトなどの便利なウェブサービスを展開中だ。

個人利用者には基本無料でサービスを提供し、パートナー企業に当該利用者を見込客として紹介することに対する紹介手数料や成約報酬が主な売上。

サブセグメントとして、引越し関連事業、自動車関連事業、ブライダル関連事業、金融メディア事業、その他を展開。

2018年7月期は、各サブセグメントともに総じて好調に推移。既存事業の育成に加え、周辺サービスを拡充しながら、新事業領域で新規サービスを複数立ち上げた。それにより、中長期的な成長に向けた投資を行なった。

上記の結果、売上高は189億5586万円(前期比42.1%増)、営業利益は30億7652万円(同59.5%増)となり、過去最高の売上高・セグメント利益を達成した。

エイチームライフ

EC事業
東海、関東、関西3カ所に物流倉庫を構え、国内外から仕入れた200種類以上の完成品自転車を自社で在庫を持ち、専属のプロ整備士により整備された完全組立自転車をオンラインで販売。自宅まで届ける自転車専門通販サイトを展開。主な収益は自転車の販売代金。

自転車通販サイト「cyma-サイマ-」については、2013年12月のサービス立ち上げ以来、フルフィルメントの強化に努め、段階的に投資を重ねてきた。引き続き「自転車を買うならサイマ」というブランディングを目指し、プロモーションを強化することで、継続して販売台数を伸長している。

以上の結果、売上高は25億5016万円(前期比27.4%増)、営業損失は2億1189万円(前期は1億7858万円の損失)。売上高に関しては、過去最高を達成した。

来期の業績見通しは、以下の通り。

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関連サイト

株式会社エイチーム公式サイト
2018年7月期 通期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年7月期 通期 決算説明資料

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